漫画で年齢の違いを描く|比率と所作の工夫
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頭と体の比や所作の違いを並べて、年齢の幅を見分けられる形を探します。年齢と顔つき・性格・能力・役割を結びつけず、見分けの手がかりだけを扱います。
描き分けたのに、同じ年に見える
体格を変えたのに、並べると年の違いが伝わらないことがあります。
描き込みが足りないのではありません。比率か所作の、どちらか片方しか変えていないだけです。
変えたのは頭と体の比だけ
図の三つは、頭と体の比だけを変えたものです。
姿勢も向きもそろえてあります。 比率の違いだけが出ます。
比率だけでは年齢は決まりません。 背の低い大人も、背の高い子どももいます。
どの姿にも丸や印は付けていません。 正解の比率を作らないためです。
比率で動かせるところ
「頭と体の比」と言っても、動かせる場所は一つではありません。
頭の大きさ。 体に対する比です。いちばん大きく印象が変わります。
肩から腰までの長さ。 胴の長さです。頭を変えずに比が動きます。
脚の長さ。 腰から下です。全高が変わるので、そろえて比べるときは注意します。
| 動かす場所 | 全高への影響 |
|---|---|
| 頭の大きさ | 変わる |
| 胴の長さ | 変わる |
| 脚の長さ | 変わる |
一つだけ動かして並べます。 三つ同時に動かすと、何が効いたか分かりません。
所作を変えると手がかりが増える
比率は三枚とも同じです。 変えたのは持ち方と立ち方だけです。
所作は年齢と一対一ではありません。 誰がどう振る舞っても構いません。
比率と所作を別々に選べます。 組み合わせは自由です。
所作をどこで見せるか
所作は動いている場面でしか出ない、というものではありません。
立っているコマ。 重心の置き方、足の開き方、手の位置です。
座っているコマ。 背中の角度、膝の向き、手の置き場所です。
物を持つコマ。 指の使い方、体からの距離です。
歩くコマ。 歩幅と腕の振りです。
どのコマでも一つは入ります。 動きの大きい場面を待たなくて構いません。
見分けの手がかり
| 手がかり | 何が変わるか |
|---|---|
| 頭と体の比 | 体つきの印象 |
| 立ち方 | 重心の置き方 |
| 持ち方 | 手の使い方 |
| 歩幅 | 進む速さ |
四つとも年齢の証拠ではありません。 見分けの手がかりです。
四つに決まった順はありません。 手をつけやすいものから変えられます。
二つを組み合わせる
比率と所作は自由に組み合わせられます。 そろえる決まりはありません。
意外な組み合わせも作れます。 型から外れた人物になります。
四つに丸や印は付けていません。 どれも同じ扱いです。
幅を持たせておく
同じ年頃でも、体つきも所作も人によって違います。 一つの型に寄せなくて済みます。
作品の中で幅を持たせると、型に見えにくくなります。 何人か並べると分かります。
迷ったら、年齢を決めずに所作だけ先に書けます。 後から決められます。
同じ人物の中で変える
話の中で時間が経つ場合、同じ人物の比率と所作を動かせます。
比率を動かすなら、少しずつにします。 一気に変えると別人に見えます。
所作のほうが先に変わります。 立ち方や持ち方は、体つきより早く変えられます。
変えた時点を決めておきます。 どの話から変わったかが分かります。
変えないという選び方もあります。 時間が経っても同じままで構いません。
見分けがつかないとき
引っかかるところを、三つ書き留めておきます。 どれもこの記事で組んだ姿です。
三つとも、顔を描き直していません。比率と所作を組み替えただけです。
比率と所作の両方を変えたか確かめる
比率と所作の両方を変えたか。 片方だけだと伝わりません。
年齢に性格や能力を結びつけていないか。 手がかりは見た目の側だけです。
同じ年頃で幅を持たせたか。 一つの型に寄ると窮屈になります。
立ち方を一つ入れ替える
年齢の描き分けに、決まった比率は要りません。体つきを変えるのではなく、立ち方を一つ入れ替えてみること。
それで見分けがつくか。つかなければ、持ち方か歩幅を足す。 そこまで試せば、手がかりは作れます。
年齢を決めないままでも構いません。 所作が決まっていれば、人物は動きます。