COMISTA JOURNAL漫画を描く

ネームが終わらないときの進め方|仮決めと見直しを分ける

公開日

決め切れないところに仮の印を付けて先へ進み、見直す時点を別に決めておく手順です。仮のまま残っていても失敗ではありませんし、全部決めてから描く決まりもありません。

「ネームが終わらないときの進め方」を表したイラスト

同じページを何度も描き直している

ネームを進めているつもりが、前のページへ戻ってばかりで終わりが見えないことがあります。

決め切れないからではありません。決めることと見直すことを、同じ時間にやっているだけです。

工程の札を横に並べ、決め切れない札の上へ仮の印を出し、右端に見直す時点の縦線を置いた図
仮の印が付いた札も先へ進みます

仮の印が付いた札も先へ進む

図の札のうち、上に小さな印が出ているものが、まだ決め切れていないところです。

印が付いていても、札は右へ進みます。 止めていません。

印は札の外へ出してあります。 札そのものの大きさは四つとも同じです。

右端の縦線が、見直す時点です。 進む途中ではなく、進み切ったところに立てています。

決めたこと・仮の印・見直す時点

仮決めメモに残す三つを同じ幅の行で並べた図
行の数は決まっていません
書く欄 何を入れるか
決めたこと 今の形
仮の印 付ける・付けない
見直す時点 いつ見るか

三つ書ければ、あとで戻れます。 覚えておかなくて済みます。

仮の印が付いていない行もあります。 全部を仮にしなくて構いません。

見直す時点を先に置く

見直す時点を三つ、同じ大きさの札で並べた図
三つとも置かなくて構いません
見る時点 そこで見るもの
一通り並べた後 話の通り
終わりまで来た後 前半の仮
一晩おいた後 引っかかり

時点を先に置くと、途中で戻らずに済みます。 戻る場所が決まっているからです。

三つとも置く必要はありません。 一つでも、戻り先にはなります。

どこに仮の印を付けるか

何にでも印を付けると、印だけが増えます。 付ける対象を決めておきます。

案が二つ以上あって選べないところ。 どちらかを置いて印を付けます。

後の場面で決まるところ。 先へ進めば自然に決まります。

調べないと決まらないところ。 手を止めずに済みます。

決まっているのに気に入らないところは、印ではありません。 それは見直しの対象です。

印を付けたら、今の形を必ず一つ置きます。 空欄のまま進むと、後で読み返せません。

仮のまま残るものがある

見直した後も印が外れない行があって構いません。 決まらないまま描けるところもあります。

印が残っているのは、抜けではありません。 決めていないと分かっている状態です。

最後まで残ったら、そのまま次の工程へ渡せます。 渡すときに印ごと伝えれば足ります。

仮にできないもの

仮のまま先へ進めないところもあります。

話の終わり方。 ここが仮だと、そこへ向かう場面が決まりません。

誰の話か。 主になる人物が決まらないと、どの場面も仮になります。

この二つは、印を付けても先が組めません。 決めてから進みます。

逆に言えば、この二つ以外はたいてい仮にできます。 名前も、場所も、台詞も後から決まります。

決まらないのがこの二つなら、ネームの前の工程へ戻れます。

見直しは印のある行から

印の付いた行だけ先に見れば、全部を読み返さずに済みます。 探す手間が減ります。

印のない行は、今回は触らないと決められます。 見ないという判断も判断です。

印を外すのも見直しの結果です。 直さずに確定することもあります。

見直しを一度で終える

見直す時点まで来たら、印の付いた行をまとめて開きます。

上から順に一度だけ見ます。 直したあとに前へ戻ると、また同じ往復になります。

その場で決まらない行は、次の時点へ送ります。 何度も見ません。

直した行の印は外します。 外し忘れると、次の時点でまた開きます。

一度で終えられない量なら、時点を増やすより印を減らします。 仮にしすぎています。

手が止まって進まないとき

行き詰まるところを、三つ挙げます。 どれもこちらで書き起こした場面です。

三つとも、直しに入っていません。進む側と見直す側を分けただけです。

終わりまで並んだか確かめる

ネームを進めたあとに確認したい5項目のチェックリスト
直しの回数を数える表ではありません

終わりまで札が並んだか。 印が残っていても、並んでいれば通します。

印の付いた行がメモにあるか。 ここが抜けると、見直す場所が分かりません。

見直す時点を決めたか。 決めていないと、また途中で戻ります。

一行だけ仮にしてみる

ネームを進めるのに、決め切る力は要りません。迷っている一行に印を付けて、次の札へ移ること。

その印はメモに写したか。いつ開くか決めたか。 そこまでできれば、手は先へ動きます。

印が残ったままでも構いません。 並び切っていることのほうが先です。

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