漫画の模写練習をする前に決めること
公開日
何を見て何を学ぶかを描く前に控える記録の形を示します。手元に置くか公開するかを対象ごとに先に分け、権利の判断はしない立て方を扱います。
描き写したあとで、扱いに困る
模写は手を動かせばすぐ始められるので、決めごとをしないまま描き始めがちです。
描き上がってから、これを出してよいのか迷います。
迷うのは、描く前に決めていないからです。
写す・なぞる・見て描くを分ける
同じ模写という言葉の中で、やっていることが三つに分かれます。 先に分けておくと、控えの書き方も変わります。
見て描き写すのが一つ目です。 手元に原本を置き、別の紙に描きます。
上からなぞるのが二つ目です。 線の位置がそのまま写ります。
見て別のものを描くのが三つ目です。 参考にしただけで、形は自分のものになります。
| やったこと | 残るもの |
|---|---|
| 見て描き写す | 形が近い |
| 上からなぞる | 形が同じ |
| 見て別を描く | 形は別 |
この呼び分けは、この記事の中だけのものです。 場によって言い方が違うので、控えには何をしたかを文で書きます。
模写の前に控えておく
四つだけ、描く前に書いておきます。
何を見たかは、後で自分が見返せる形で書きます。
どこからは、出どころです。 名前だけでなく、たどり直せる形にします。
何を学ぶかは一つに絞ります。 線なのか、間の取り方なのか、構図なのかです。
学ぶところを一つに絞る
| 控える欄 | 書き方 |
|---|---|
| 何を見たか | 見返せる形で |
| どこから | たどり直せる形で |
| 何を学ぶか | 一つだけ |
| 公開するか | 描く前に決める |
全部を学ぼうとすると、ただ写すだけになります。
一つに絞ると、描き終えたあとに見るところが決まります。
次の模写では別の一つを選べば、同じ対象でも別の練習になります。
学ぶ一つの決め方
全体の雰囲気は一つに数えません。 見る場所が決まらないためです。
線なら、太さが変わる所を見ます。 どこで太くなり、どこで抜けるかです。
間なら、コマとコマのあいだに何が入っているかを見ます。 何も入っていないことも含みます。
構図なら、最初に目が行く場所を見ます。 そこへ導いている線や余白を探します。
| 学ぶ一つ | 見る場所 |
|---|---|
| 線 | 太さが変わる所 |
| 間 | あいだに入る物 |
| 構図 | 最初に目が行く所 |
手元に置くか、出すか
自分の古い原稿や、自分で作った練習用の素材は、出しても自分の範囲です。
他の人の作品を写したものは、公開しない前提で描きます。 手元に置くだけにします。
この分け方は、描き終えてからでは決めにくくなります。 出したい気持ちが先に来ます。
先に決めておけば、迷う場面そのものが起きません。
使ってよいかはここで決めない
何をどこまで使ってよいかは、対象ごとに違います。
この記事では、その可否を決めていません。 確かめていないからです。
出したいものがあるなら、その対象の条件を自分で確かめます。
確かめられないなら、手元に置くほうを選びます。
出どころは名前だけでは足りない
書名や作者名だけだと、後で同じところへ戻れません。
どの巻の、どの場面かまで書いておきます。
自作の素材なら、作った日とファイルの場所を書きます。
戻れる形になっていれば、確かめ直すのも簡単です。
控えを置く場所を決める
控えは、描いた紙とは別に残します。 紙の端に書くと、後で紙を見失ったときに一緒に消えます。
一枚に一行でよいので、同じ場所に積みます。 同じ場所にあることが、あとで見返す条件です。
日付を頭に書いておきます。 並べたときに順番が分かります。
出すか置くかの欄は、描いた後に書き換えません。 描く前に決めたことを残す欄だからです。
描き終えたら、学んだ一つを書き足す
控えの下に、一行だけ足します。
狙ったところが掴めたか、掴めなかったかです。
掴めなかったなら、次に同じところをもう一度やります。
この一行があると、模写が一枚ずつ積み上がります。
四行書いてから鉛筆を持つ
いま思いついた対象をすぐ描き始めているなら、四行書くところから入ります。
書くのに二分もかかりません。
その二分で、描き終えたあとに迷う時間が消えます。