漫画活動の収益を見積もる|仮定と実績を分ける
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仮に置いた数から計算する試算の形を示し、仮定を変えると結果が動くことを並べます。置いた数と出てから分かる数を分ける扱いまでを示します。
見積もりが、いつのまにか見込み額になる
手元に実績が無いうちは、数字を置いてみないと規模の見当が付きません。
置いてみた数は、そのうち「入るはずの額」として頭に残ります。
置いた数と、実際に出てきた数を分けておかないと、この入れ替わりが起きます。
「試算」と「見込み」はどこで分かれるか
同じ数字でも、どこから来たかで扱いが変わります。ここを最初に決めておきます。
試算は、自分で置いた仮の数から計算した値です。置いた数を変えれば結果も変わります。当たる・外れるを問える種類の数ではありません。
見込みは、実際に出た数を根拠に、この先も近い値になると見ることです。根拠になる実績が要ります。
実績は、出したあとに観測された数です。置き換えも推測も入りません。
| 種類 | どこから来るか | 変えられるか |
|---|---|---|
| 試算 | 自分で置いた数 | 変えられる |
| 見込み | 実績からの推し | 実績で動く |
| 実績 | 観測された数 | 変えられない |
この記事が扱うのは試算までです。 実績が無い段階で見込みを名乗ると、置いた数が根拠に化けます。
仮に置いた数で計算する
並んでいる数は、この図のために仮に置いたものです。 相場でも平均でもありません。
試算の結果は、その四つから計算した値です。 手で書いた数ではありません。
割合だけを変えると、結果が三倍になります。 同じ式でも置いた数で大きく動きます。
動く幅がこれだけあるものを、見込み額として扱えません。
なぜ割合の欄がいちばん結果を動かすのか
四つの欄は、結果への効き方が同じではありません。掛け算の並びのどこに入るかで決まります。
出す本数と読んだ人数は、増えた分だけ結果が増えます。 二倍にすれば二倍です。
割合は、そこに掛かるので、同じ二倍でも他の欄の値ごと持ち上げます。 小さい数のうちは動き幅が特に大きく出ます。
一人あたりの額は、最後に掛かります。 ここを動かすと結果は素直に比例します。
これは式の性質であって、活動の性質ではありません。 どの欄が伸びやすいかという話ではないので、そこは混ぜません。
置いた数を自分のものに入れ替える
| 置く数 | 決め方 |
|---|---|
| 出す本数 | 自分で決める |
| 読んだ人数 | 出してから分かる |
| 支援の割合 | 出してから分かる |
出す本数だけは、自分で決められます。
残りは、実際に出してみないと分かりません。 ここに希望の数を置くと、試算が願望になります。
分からない欄は、分からないまま複数の値で試します。
置いた数と、出てくる数
四つのうち、自分で置けるのは一つだけです。
残りの三つは、出したあとに埋まります。 埋まるまでは空のままにします。
空欄を仮の数で埋めてしまうと、どれが実績か分からなくなります。
色を変えるなり、欄を分けるなりして、見た目でも区別しておきます。
一つの結果を信じない
試算は、置いた数の組み合わせごとに一つ出ます。
低めに置いた場合と、高めに置いた場合の両方を出します。
その幅が、いま分かっていることの全部です。
幅の真ん中を答えとして扱わないようにします。
試算が壊れる三つの形
計算そのものは合っているのに、使えなくなる形があります。
どれも計算の誤りではありません。 数の出どころが消えることで、試算が根拠のように見え始めるのが問題です。
実績が出たら置いた数を捨てる
一度でも実際の数が出たら、その欄は実績に入れ替えます。
置いた数は残しておいて構いませんが、別の欄にします。
実績が増えるほど、試算の幅は狭くなります。
狭くなってから、初めて計画に使えます。
一回目の実績が出たときの手順
いちばん扱いを間違えやすいのが、実績が一つだけ出た時点です。手順を決めておきます。
- その数を実績の欄へ入れる。 試算の欄は消さずに残します。
- 試算の幅と比べる。 幅の中か外かだけを見ます。当たった・外れたとは言いません。
- 外れていたら、置いた数の理由を読み直す。 数そのものではなく、置いた理由を直します。
- 一つの実績で幅を狭めない。 一回では、条件のばらつきか傾向かが分かりません。
- 二つ目、三つ目が出てから幅を引き直す。
「一回当たったから次も当たる」という読み方をしません。 一つの実績は、幅が妥当だったかを確かめる材料であって、次の予測ではありません。
試算を決断の理由にしない
試算は、規模の見当を付けるための道具です。
続けるかどうかを決める根拠にするには、まだ材料が足りません。
決めるのは、実績がいくつか出てからで間に合います。
それまでは、試算は試算として置いておきます。
次に一度だけ計算してみる
いま何も見積もっていないなら、四つの欄を自分の数で埋めて一度計算します。
低めと高めの二回やれば、幅が見えます。
その幅を覚えておけば、あとで実績が出たときに比べられます。