漫画のベタを配置する|黒で画面を整理する
公開日
同じ場面に黒の面を違う置き方で入れた画面を並べて比べます。黒を増やせば重くなるわけでも決まった比率があるわけでもなく、どこに置くかだけを見ていきます。
黒を入れたら、画面が潰れてしまった
背景を黒で埋めてみたら、人物まで沈んで見えなくなることがあります。
黒が多すぎたからとは限りません。置いた場所が人物に接しているだけです。
白い形が人物、黒い面がベタ
図の中の白く抜いてある形が人物です。
まわりの黒い面がベタです。 背景の代わりに置いてあります。
人物と黒のあいだに隙間を空けてあります。 接すると輪郭が消えるためです。
黒の面に印は付けていません。 広さを正解にしないためです。
面積・位置・隙間・接触の四つ
| 見るところ | 変わること |
|---|---|
| 黒の面積 | 画面の締まり |
| 置く位置 | 目の行き先 |
| 空けた隙間 | 輪郭の残り方 |
| 人物との接触 | 沈むかどうか |
面積より、接しているかどうかが効きます。 接すると輪郭が消えます。
四つに順番はありません。 見やすいところから見られます。
人物に接して置いた場合
接して置くと、人物の輪郭が黒に溶けます。 黒の面積は先ほどと同じです。
この図には人物の札を付けていません。 どこにいるか分からなくなること自体が、この置き方の見え方です。
溶かすのが狙いなら、それで構いません。 沈ませたい場面もあります。
二つの図は同じ場面で描いてあります。 片方を正解にしないためです。
黒を分けて置く
一つの塊にせず、分けて置くこともできます。 画面の落ち着き方が変わります。
端に寄せると、真ん中が広く見えます。 中央へ置くと締まって見えます。
分ける数に決まりはありません。 一つでも三つでも構いません。
隙間をどれだけ空けるか
人物と黒を離すと決めても、どれだけ離すかは残ります。
線一本ぶん。 ほとんど接して見えますが、輪郭は残ります。狭い画面で使えます。
線数本ぶん。 離したことが分かります。いちばん扱いやすい幅です。
大きく空ける。 人物と黒が別のものとして読まれます。
| 空けた幅 | 見え方 |
|---|---|
| 一本ぶん | ぎりぎり残る |
| 数本ぶん | 離れて見える |
| 大きく | 別のもの |
幅は作品の中でそろえます。 コマごとに変えると、輪郭の残り方が揃いません。
白いところも画面の一部
黒を置くと、残った白も形になります。 白の形まで見て決められます。
白が細く残ると、そこが目立ちます。 細さは意図して作れます。
全部白のままにする選び方もあります。 置かないことも置き方です。
黒を置く場所の候補
どこへ置くか迷ったときに見る場所を挙げておきます。
枠の四隅。 画面が締まり、真ん中が空きます。
人物の後ろ。 輪郭が残る幅を空ければ、人物が前に出ます。
枠の上下の帯。 横に長い面になり、場所の広がりが出ます。
手前の物の内側。 物の形がそのまま黒の形になります。
どれも量は同じでも構いません。 変わるのは位置だけです。
置き場所に迷うとき
手が止まるところを、三つ並べます。 どれも自作の画面です。
三つとも、黒の量には触れていません。動かしたのは置き場所です。
白抜きの文字を置くとき
黒の面へ文字を白く抜くことがあります。 そのときは置き場所が先に決まります。
抜く場所を先に決めてから、黒の広さを決めます。 逆にすると入りません。
人物に近い黒へは抜きません。 文字と輪郭が近づき、どちらも読みにくくなります。
抜いた文字のまわりも黒の一部です。 文字が細いと、面が割れて見えます。
白抜きにしない選び方もあります。 黒の外へ置けば、面を切らずに済みます。
輪郭が残っているか見る
人物の輪郭が残っているか。 消えていたら、離すか隙間を空けます。
溶かしたのが狙いか、偶然か。 偶然なら置き直せます。
量で決めようとしていないか。 効くのは位置のほうです。
黒を一つだけ動かしてみる
ベタの配置に、決まった比率は要りません。量を減らすのではなく、黒を一つだけ動かしてみること。
人物の輪郭は残るか。残った白はどんな形になるか。 そこまで見えれば、置き場所は選べます。
置かないままでも構いません。 白いだけの画面も、選んだのなら配置です。