漫画をJPEGとPNGで出力する|文字と線で比較する
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同じ原稿を二つの形式で書き出し、文字の輪郭・細い線・ベタの境目・容量を見比べます。どちらが正しいかではなく、自分の原稿で何が変わるかを確かめる手順です。
どちらで出すか、毎回迷う
書き出しの画面で形式を選ぶとき、どちらにすればよいのか決めかねることがあります。
説明を読んでも、自分の原稿でどう変わるかは書いてありません。 写真の話と漫画の話は違います。
それなら、同じ原稿を両方で出して見比べるのが早いです。 一度やれば、次からは迷いません。
二つの形式の違いは、情報を捨てるかどうか
片方は、容量を小さくするために情報を捨てます。 捨てた分は戻りません。
もう片方は、捨てません。 そのぶん容量は大きくなります。
この記事では、捨てるほうを形式ア、捨てないほうを形式イと呼びます。 図もこの呼び方です。
JPEG が形式ア、PNG が形式イにあたります。 呼び分けているのは、仕組みの違いを先に見てほしいからです。
同じ原稿を二つの形式で
| 見るところ | なぜ見るか |
|---|---|
| 文字の輪郭 | 細い部分が多い |
| 細い線 | 一本の幅が狭い |
| ベタの境目 | 色が急に変わる |
| 書き出しの容量 | 出す前に効く |
漫画は、この四つが集まっている絵です。 写真と違って、色がなだらかに変わる場所が少なく、境目がはっきりしています。
情報を捨てる形式は、その境目のところで差が出やすくなります。 どれくらい出るかは原稿によります。
見比べるときの並べ方
並べ方が雑だと、差があっても気づきません。
同じ倍率にそろえます。 片方だけ大きく見ていれば、そちらが粗く見えます。
同じ場所を見ます。 別の文字、別の線を見比べても意味がありません。
交互に切り替えて見ます。 左右に並べるより、同じ位置で切り替えたほうが差が分かります。
気になった場所は、二つとも切り出して残します。 あとで見返せます。
| そろえるもの | そろえないと |
|---|---|
| 倍率 | 粗さが混ざる |
| 見る場所 | 絵柄が混ざる |
拡大して見る四か所
縮小した状態で見比べても、たいてい同じに見えます。
文字の角、線の交わり、ベタのふち、トーンのきわを拡大します。 差が出るならこの四か所です。
両方を同じ倍率で並べます。 別々に見ると、どちらがどちらか分からなくなります。
画面の拡大率も揃えます。 片方だけ大きく見ていれば、比べたことになりません。
四か所のどれから見るか
四か所すべてを毎回見る必要はありません。 順番を決めておきます。
文字の角から見ます。 いちばん細かく、差が出るなら最初に出ます。
ここで差が無ければ、残りの三か所でも大きくは違いません。 そこで切り上げて構いません。
差があったら、細い線、ベタのふち、トーンのきわの順に見ます。 どの種類の部分で崩れたかが分かります。
どこで差が出たかも一行残します。 次の原稿で、同じ場所を先に見られます。
容量は、実際に見てから話す
同じ原稿でも、二つの形式で容量は変わります。
どれくらい変わるかは、原稿の中身で決まります。 ベタが多い原稿とトーンが多い原稿では、差の出方が違います。
だから、この記事には数字を書いていません。 書けば、測っていない値を書いたことになります。
自分の原稿で書き出して、並んだ二つのファイルを見れば済みます。 それが一番確かな数字です。
一枚だけで決めない
ページによって、差の出方は変わります。
文字の多いページと、見開きの絵のページでは、結果が違って当然です。
気になるページを二、三枚選んで、同じ手順で見比べます。 一枚で決めると、あとで別のページに当てはまらなくなります。
判断が割れたら、それも分かったことです。 ページごとに形式を変える手もあります。
どちらを選ぶかは、出す前の条件で決まる
この記事は、どちらが良いかを決める記事ではありません。
出す場所によって、受け付ける形式も上限の容量も違います。 そこはこの記事では扱いません。
確かめたいのは、自分の原稿で何が変わるかだけです。 それが分かっていれば、条件が示されたときにすぐ選べます。
結果が割れたときの扱い
ページによって結果が違うことがあります。 どちらかに寄せなくて構いません。
文字の多いページと絵の多いページで分ける。 同じ作品の中で形式を変えても、読む側には見えません。
ただし、分けたことは控えに残します。 次の話で同じ分け方を使えます。
分けるのが面倒なら、差の大きいほうのページに合わせます。 崩れにくい側へそろえる形です。
どちらにしても、決めた理由を一行書きます。 割れたまま放っておくと、次も同じところで迷います。
書き出しの設定も一緒に控える
形式だけでなく、そのときの設定も結果を左右します。
圧縮の強さを選べる形式なら、その値で見え方が変わります。 同じ形式でも、設定が違えば別の結果です。
比べるときは、設定を一つだけ変えます。 二つ同時に変えると、どちらが効いたのか分かりません。
控えておくのは、形式と設定と、見て気付いたことの三つで足ります。
結果を短く残しておく
見比べたら、気付いたことを一行だけ書いておきます。
次に出すときに読み返せば、同じ比較をやり直さずに済みます。
原稿の描き方が変われば、結果も変わります。 そのときにまた見比べれば足ります。
いま手元にある一枚で試す
書き出しの設定が決まらないなら、いちばん文字の多いページを一枚選びます。
同じページを二つの形式で書き出して、文字の角を拡大します。 ここで差が見えなければ、ほかの三か所でも大きくは違いません。
差が見えたら、残りの三か所も順に見ます。 二、三分で終わります。