COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画の登場人物が多すぎるときの整理方法

公開日

人数を減らすのではなく、誰が何を担っているかを書き出して見ます。同じものを担う人が並んでいても、まとめるかどうかは書き手が決めることです。

「漫画の登場人物が多すぎるときの整理方法」を表したイラスト

名前は出たのに、誰だったか思い出せない

人物を書き足していくうちに、読み返しても誰が誰だか分からなくなることがあります。

人数の問題とは限りません。それぞれが何を担っているかが、書き出されていないだけです。

人物の札の下に、その人が担うものを字下げした小札で並べた図
担うものの数は多い少ないを表していません

担うものを下へ字下げして並べる

図で人物の札の下に字下げしてある小札が、その人が話の中で担っているものです。

数は多い少ないを表していません。 一つの人もいれば二つの人もいます。

同じものが二人に付くこともあります。 それが重なっているところです。

人物の札はどれも同じ大きさです。 主役と脇役で変えていません。

六人が担っているもの

人物 担っているもの
先に着いた人 場所を知らせる
あとから来た人 場所を知らせる
鍵を持つ人 扉を開ける
鍵を持つ人 時間を計る
見ていた人 後で証を立てる
黙っていた人 空のまま

上の二人は同じものを担っています。 重なりはここで見えます。

見えたからといって、まとめる必要はありません。 そのままでも成り立ちます。

重なっていても残せる

同じものを担う人が二人並んでいる図
重なりに印は付けていません

同じものを担う人が並んでいても、消す印は付けていません。 見えるようにしただけです。

二人で担うほうが効く場面もあります。 どちらが先に着いたかが話になるときなどです。

まとめたくなったら、まとめられます。 その判断は図の外にあります。

担うものに書けること

「担っているもの」と言われても、何を書けばよいか決まりません。 書ける形を挙げます。

情報を渡す。 その人がいないと、読み手が知らないままになることです。

行動を起こす。 話が次へ動く一手を出す役です。

別の人を動かす。 自分では動かず、誰かに動く理由を作ります。

比べる相手になる。 主になる人物と違う選び方をして、違いを見せます。

担う形 無いと起きること
情報を渡す 読み手が知らない
行動を起こす 話が動かない
別の人を動かす きっかけが無い

場を作るだけの人もいます。 そこにいることが担うものになります。

担うものが空の人もいる

小札が一つも付かない人が残っていても構いません。 担っていないだけで、いてはいけないわけではありません。

空いた行に印は付けていません。 足りないという意味ではないためです。

あとから担わせることもできます。 空の欄は埋められます。

重なりをまとめる場合の見方

まとめるかどうかを決めるときに見るところを置きます。

二人が同じ場面に出るかを見ます。 出ないなら、まとめても気づかれません。

担うもの以外に違いがあるかを見ます。 立場や関係が違えば、重なっていても別の人です。

片方の出番の長さを見ます。 一場面しか出ない人なら、まとめられることが多くあります。

まとめると失われるものを一つ書きます。 書けないなら、まとめて構いません。

まとめずに、片方へ別の担うものを足す手もあります。 人数は変わりません。

読み手が追える形にする

読み手が追えるかを見る三点を横に並べた図
並びに意味は持たせていません
見るところ 何を確かめるか
名前 呼び分けられるか
担うもの 何をしに出るか
初登場 どこで出てくるか

この三つが書ければ、追える形になります。 人数とは別のことです。

どこから書き始めても構いません。 順に埋める必要はありません。

一度に何人出すか

全体の人数より、一つの場面に何人いるかが効きます。

二人。 どちらが話しているか迷いません。

三人。 誰が誰に話したかを画面で示す必要が出ます。

四人以上。 話していない人の扱いが要ります。描かないと消えたように読まれます。

同じ場面に出す人数を決めておくと、全体の人数が多くても追えます。

多い人数を出す場面は、一本に一つか二つで足ります。

人物が減らせないとき

整理に詰まるところを、三つ書き出します。 どの人物も架空のものです。

どの手も、人を消していません。担うものを見直しただけです。

何をしに出るか書けたか見る

登場人物を並べたあとに確認したい5項目のチェックリスト
人数を数える表ではありません

それぞれが何をしに出るか書けたか。 ここが書ければ、読み手も追えます。

重なりを見つけたか。 見つけたあと、どうするかは決めなくて構いません。

空の人を消していないか。 空のまま残す選び方もあります。

一人ぶん書き出してみる

人物の整理に、人数の目安は要りません。減らすことから考えるのではなく、一人ぶん担うものを書き出すこと。

その人は何をしに出てくるのか。ほかの誰かと重なっていないか。 そこまで見えれば、決めるのはあとで足ります。

重なったままでも構いません。 見えていることのほうが先です。

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