COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画の表情を描く|目・口・姿勢を組み合わせる

公開日

目・眉・口・姿勢を別々に動かした組み合わせを並べ、読み方がどう変わるかを見ます。一つの表情が一つの感情に決まるわけではなく、場面と並べて読まれます。

「漫画の表情を描く」を表したイラスト

描いた顔が、思った気持ちに見えない

表情を変えたつもりなのに、読み返すと違う気持ちに見えることがあります。

絵が足りないからではありません。口だけ動かして、ほかをそのままにしているからです。

目・眉・口・姿勢を別々に動かした組み合わせを並べた表情シートの図
組み合わせに当たり外れはありません

四つを別々に動かす

図のシートは、目・眉・口・姿勢を別の段に分けて並べてあります。

顔の骨格は三枚とも同じです。 動かしたのは中身だけです。

枠の下に書いてあるのが口の形です。 ひらく・むすぶ・ゆるむの三つを使いました。

段ごとに独立して選べます。 そろえる決まりはありません。

組み合わせに当たり外れはありません。 場面で読み方が変わります。

四つを動かす順番

四つ同時に動かすと、どれが効いたか分かりません。 順を決めます。

口を止めます。 これを基準にします。

目を動かします。 いちばん読み方が変わる場所です。

足りなければ眉を足します。 目と組み合わさって効きます。

それでも足りなければ姿勢です。 顔の外なので、顔を描き直さずに変えられます。

順 動かす場所
基準 口(止める)
一番目 目
二番目 眉
三番目 姿勢

視線は目と一緒に動きます。 別に数えなくて構いません。

動かせる四つ

表情で動かせる四つを同じ大きさの札で並べた図
四つのどれから選んでも構いません
動かすところ 読み方に効くこと
目 どこを見ているか
眉 力の入り方
口 声の出し方
姿勢 体の向き

四つとも動かさなくて構いません。 一つでも読み方は変わります。

四つに順番はありません。 動かしやすいところから選べます。

シートの作り方

組み合わせを並べる紙は、作り方を決めておくと使い回せます。

同じ顔の骨格を並べます。 輪郭と髪は変えません。

段ごとに動かす場所を決めます。 一段目は目、二段目は眉、といった形です。

口の形は列で分けます。 ひらく・むすぶ・ゆるむのように、数を決めておきます。

下に何を変えたかを書きます。 後から見て、どれがどれか分かります。

人物ごとに一枚作ります。 別の人物では、同じ組み合わせでも読み方が変わります。

口をそろえて、目だけ変える

口を同じ形にしたまま、目と眉だけ変えた三つの顔の図
口の形は三枚とも同じです

口の形は三枚とも同じです。 変えたのは目と眉だけです。

それでも読み方が変わります。 口だけでは決まらないということです。

三枚に順位は付けていません。 見比べるための並びです。

姿勢を足すと読み方が変わる

同じ顔のまま、姿勢だけ変えた二つの図
顔は二枚とも同じです

顔は二枚とも同じです。 変えたのは体の向きと傾きだけです。

顔を描き直さずに読み方を変えられます。 姿勢は顔の外にあります。

どちらの形も同じ扱いです。 場面で選べます。

場面が読み方を決める

同じ組み合わせでも、直前の出来事で受け取られ方が変わります。 顔だけで完結しません。

吹き出しが並べば、文字のほうが先に目へ入ります。 顔は後から効きます。

迷ったら、前の場面に何があったかを先に書き出せます。 そこから選べます。

同じ組み合わせを繰り返し使う

一度決めた組み合わせは、同じ人物の中で使い回せます。

よく出る気持ちを三つ決めます。 その三つの組み合わせを控えておきます。

同じ場面が来たら、控えから引きます。 毎回考え直しません。

繰り返すことで、その人物らしさになります。 読み手が覚えます。

新しい気持ちが出てきたら、一つ足します。 最初から全部そろえなくて構いません。

組み合わせに迷うとき

組み合わせに迷うところを、三つ並べておきます。 どれも自作の顔での話です。

三つとも、描き込みを増やしていません。動かす場所を選び直しただけです。

口以外も動かしたか確かめる

表情を組み合わせたあとに確認したい5項目のチェックリスト
表情の強さを測る表ではありません

口以外も動かしたか。 口だけだと読み方が決まりません。

姿勢まで見たか。 顔を直さずに変えられるところです。

一つの形に意味を固定していないか。 場面が先に働きます。

口を止めて目を動かす

表情づくりに、決まった型は要りません。口を動かすのではなく、口を止めて目と眉だけ動かすこと。

それで読み方が変わるか。変わらなければ、姿勢を一つ傾ける。 そこまで試せば、組み合わせは選べます。

四つとも動かさないままでも構いません。 場面が読み方を運んでくれます。

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