モノクロ漫画をグレースケールで書き出す判断
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同じ原稿を二値とグレーで書き出し、線のふちとトーンの点と縮小後の見え方を並べて比べます。目的ごとに向きが変わることまでを扱います。
書き出しのとき、どちらを選ぶか迷う
モノクロで描いた原稿を出すとき、二値とグレーのどちらで書き出すか決める場面があります。
どちらも見た目はモノクロなので、選んだ結果が後から分かりにくいところです。
そこで、同じ原稿を両方で出して見比べました。
二つの書き方を言葉で分ける
言葉の意味を先に決めておかないと、比べたことが残りません。
二値は、黒か白のどちらかしか持たない書き方です。 中間の濃さがありません。
グレーは、黒と白の間の濃さを持てる書き方です。 中間があるぶん、線のふちがなめらかに出ます。
どちらもモノクロです。 色が付いているかどうかの話ではありません。
| 書き方 | 持てる濃さ |
|---|---|
| 二値 | 黒か白 |
| グレー | 間も持てる |
同じ原稿を二つの書き方で並べる
比べたのは、この記事のために描いた原稿です。 他の人の作品は使っていません。
見るところを先に決めてから比べています。 全体をまとめて見るだけでは差が言葉になりません。
四つとも結果が違いました。 どちらかが全面的に勝つ形にはなっていません。
見るところを四つに決める
| 見るところ | 違いの出方 |
|---|---|
| 線のふち | くっきりとなめらか |
| トーンの点 | 点のままと混ざる |
| 縮小したとき | つぶれると残る |
| 書き出しの容量 | 小さめと大きめ |
線のふちは、二値ではくっきり、グレーではなめらかに出ます。
トーンの点は、二値では点のまま、グレーでは混ざって見えます。
縮小したときに差がいちばん出ました。 点のままの側はつぶれ、混ざった側は形が残ります。
縮小して見る手順
縮めた姿で決めると書きましたが、その見方も決めておきます。
同じ倍率で両方を縮めます。 片方だけ違う倍率で見ると比べられません。
縮める倍率は、一覧に並ぶくらいの大きさにします。 読者が最初に見る大きさです。
見るのはトーンの面と、細い線の二か所です。 どちらもつぶれやすいところです。
縮めた画像も残しておきます。 次の話で同じ倍率を使えます。
| 見る場所 | つぶれ方 |
|---|---|
| トーンの面 | 点が消える |
| 細い線 | 途切れる |
目的が変われば向きも変わる
紙に出すなら二値が向きます。 点が点のまま乗るほうが刷り上がりが読めます。
画面で読むならグレーが向きます。 縮めても形が残るほうが読みやすいです。
小さく見せる用途には、どちらもあります。 原稿の描き込み方で結果が変わります。
容量の差は原稿によって変わる
この記事に容量の数字はありません。 差の大きさは描き込みの量で変わるからです。
トーンを多く貼った原稿ほど、グレー側が重くなります。
線だけの原稿では、差はほとんど出ないこともあります。
測りたいなら、自分の原稿で両方出して並べるのが確実です。
縮小した姿で決める
選ぶ基準を一つに絞るなら、縮小したあとの姿です。
読者が最初に見るのは、たいてい縮めた絵です。 そこでつぶれるかどうかが効きます。
等倍で見て問題が無くても、縮めると差が出ます。 逆はあまり起きません。
縮めた姿を先に見てから、書き出し方を決めます。
話ごとに書き方を変えない
同じ作品の中で書き方を変えると、話ごとに読み口が変わります。
トーンの見え方が変わります。 前の話と同じ原稿でも、別の作品のように見えます。
変えるなら、前の話も出し直すかどうかを決めます。 片方だけ変えると揃いません。
出す先を増やしたときは、先ごとに変えて構いません。 同じ先の中で揃っていれば足ります。
書き出しの設定は控えに書き残す
選んだ書き方を、原稿とは別の控えに書いておきます。
次の話を出すとき、同じ設定で揃えられます。 話ごとに違うと読み口が変わります。
変えたときは、変えた理由も一行だけ添えます。
後から見比べるときに、その一行が手がかりになります。
迷ったときは両方を残す
いまどちらか一つしか残していないなら、両方を書き出して手元に置いておきます。
出すのは片方だけで構いません。 片方を捨てないことが備えになります。
次に別の場所へ出すとき、作り直さずに選び直せます。