ファンタジー漫画の力や魔法のルールを決める
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できること・できないこと・例外・代償・影響の五つを書き出して、架空の力の効く範囲を決めていきます。代償のないルールも、例外のないルールもあって構いません。
何ができるかだけでは、場面が動かない
使える力は決めたのに、その力が出てくる場面で何も起きないことがあります。
できることしか決まっていないからです。できないところまで決まって、はじめて場面が動きます。
例外は内側、代償は外側
| 付くもの | どこに置くか |
|---|---|
| 例外 | 札の内側 |
| 代償 | 札の外側 |
例外はルールの中で起きるので、札の内側に入れてあります。 ルールを壊すものではありません。
代償はルールの外で払うので、札の下に別の帯として敷いてあります。 ルールそのものではないからです。
この置き分けは見やすくするためのものです。 決まった書式ではありません。
できる・できない・例外・代償・影響
| 欄 | 何を書くか |
|---|---|
| できること | 何が起こせるか |
| できないこと | 何が起こせないか |
| 例外 | どこで崩れるか |
| 代償 | 何を払うか |
| 影響 | 場面の変わり方 |
五つに順位はありません。 どこから書いても構いません。
埋まらない欄があっても進めます。 できることとできないことが決まれば、もう場面は書けます。
代償のないルールがあっていい
図の三つ目には、代償の帯が付いていません。 何も払わずに使えるという意味です。
そこに足りないという印を付けていません。 空いていることも決めた結果です。
あとから代償を足しても構いません。 場面を書いてみて、軽すぎると感じたら付け足せます。
例外のないルールもある
すべてのルールに抜け道を用意しなくても構いません。 そのまま通るルールがあっていいのです。
例外を作ると、その一点が場面の見どころになります。 だから数を増やすほど散ります。
一つの力に例外が一つでも足ります。 全部のルールに付ける必要はありません。
別の能力でも同じ形
能力を替えても、書き方は変わりません。 ルールを書いて、付くものだけ付けます。
二つでも成り立ちます。 三つ書かなければいけないわけではありません。
こちらは一つ目に例外がなく、二つ目に代償がありません。 揃っていなくて構いません。
できないことに書ける形
できないことの欄が、いちばん場面を作ります。 書ける形を挙げます。
届く範囲。 どこまでなら効くか、どこから効かないかです。
使える回数や時間。 一日に何度か、どれくらい続くかです。
使えない相手や場所。 特定の条件では働きません。
取り消せないこと。 一度使うと戻せない、という形です。
| できないことの形 | 場面での効き方 |
|---|---|
| 届く範囲 | 距離が問題になる |
| 回数と時間 | 使いどころを選ぶ |
| 取り消せない | 使う前に迷う |
一つで足ります。 全部を決めると、使える場面が無くなります。
場面の変わり方まで書く
そのルールがあると、場面で何が変わるのか。 ここまで書くと、力が話に効いてきます。
変わらないなら、そのルールは今は要らないかもしれません。 消さずに、置いておけます。
逆に、場面のほうから決まることもあります。 書きたい場面に合わせてルールを作れます。
代償に何を選ぶか
代償を付けると決めた場合、何を払わせるかで場面が変わります。
体に残るもの。 疲れ、痛み、傷です。すぐ分かる代わりに、続けて使えません。
持っているものを失う。 道具、時間、金銭です。数えられるので管理できます。
関係を失う。 使うたびに誰かが離れます。話が進むほど重くなります。
記憶や感情を失う。 本人が気づきにくく、読み手だけが分かる形が作れます。
払う相手が本人でなくても構いません。 誰かが代わりに払う形もあります。
代償が重すぎると、使わない選択しか残りません。 使える程度にしておけます。
世界の規則そのものは別の話
ここで決めたのは、一つの力の効く範囲だけです。 世界全体の決まりごとは扱っていません。
どの設定を手元に残すかという整理は、別に考えることになります。 そこは分けたほうが迷いません。
力のルールと世界の規則は、同じ紙に書かなくて構いません。 混ぜると、どちらも見えにくくなります。
ルールを読み手へどう渡すか
決めたルールを説明で渡すと、場面が止まります。
失敗を見せます。 できないことに当たった場面が、そのままルールの説明になります。
別の人物に使わせます。 二人が同じ力を使うと、範囲の違いが見えます。
代償を先に見せます。 使ったあとの様子から、何を払うかが伝わります。
全部を渡しません。 場面で効かないルールは、書き手が持っているだけで足ります。
一度に渡しません。 使うたびに一つずつ見せられます。
決めあぐねたときの三つ
決め手に欠けるところを、三つ書き留めました。 どれも架空の例で、実在の作品も現実の道具も指していません。
どれも、制約を増やす方向には寄せていません。 欄を一つ埋め直しているだけです。
できないことを書けたか見る
できないことを書いたか。 ここが空いていると、どこまでできるのか決まりません。
代償のない行もあるか。 全部に付けたくなったら、一度外してみられます。
場面の変わり方を書いたか。 そこまで書ければ、力は話の一部になります。
できないことを一行書く
力づくりに、複雑な仕組みは要りません。できることを増やすのではなく、できないことを一行書くこと。
どこで届かなくなるのか。そのとき場面はどう変わるのか。 そこまで並べば、もう使えます。
代償も例外も、要るときだけ足せます。 先に用意しておかなくて構いません。