COMISTA JOURNAL漫画を描く

16ページ漫画の構成例|導入・変化・結末をつなぐ

公開日

十六枚という長さで、導入から結末までを一度つないだ台割を一つ作りました。どの枚に何を置いたか、次の枚へ何を渡したかを追えるようにしています。別の割り方も並べたので、比率の見本としては扱いません。

「16ページ漫画の構成例」を表したイラスト

十六枚は、短くも長くもある

十六枚あると、一つの出来事なら余り、二つ入れると足りなくなります。

導入を丁寧にすると、変化を置く場所が残りません。 中ほどで詰まります。

そこで、十六枚ぶんを一枚ずつ埋めてみます。 どこに何が載ったかを目で追えます。

導入・変化・見せ場・結末の四区間

区間 渡すもの
導入 誰の話かを渡す
変化 向きが変わる
見せ場 一番使う区間
結末 変わった後を渡す

区間の名前は四つですが、枚数は同じではありません。 台割で実際に配ったものを見ます。

隣へ何を渡すかを書いておきます。 渡すものが無い継ぎ目は、そこで話が切れます。

四区間でなくても十六枚は組めます。 別の分け方で構いません。

十六枚の台割を一本通す

十六枚それぞれに何を置いたかを並べ、区間の継ぎ目で何を渡したかを示した台割の図
十六枚すべてに中身が入っています。継ぎ目には渡すものを書いています

この台割は、この記事のために組んだ架空の一本です。 刊行物の構成を分析したのではありません。

一枚目から四枚目までが導入です。 誰の話かを渡し終えたところで区間が変わります。

五枚目で向きが変わり、そこから変化の区間に入ります。 前半で置いたものが効き始めます。

見せ場に一番多く取ってあります。 最後の二枚で、変わった後を渡して閉じています。

同じ十六枚でも、別の割り方がある

同じ十六枚について、区間の配り方を変えたもう一本の台割を並べた図
枚数の合計は同じです。区間の切れ目だけが動いています

十六枚の割り方は一通りではありません。

導入を二枚まで縮めると、変化に回せる枚が増えます。 早く動く話に向きます。

見せ場を分けて二か所に置く形もあります。 山が二つある作りになります。

どちらも十六枚に収まっています。 先に見た配り方だけが正しいわけではありません。

十六枚を基準にしない

手元に置きたいのは、継ぎ目で何を渡すかを書くことと、別の割り方も一本作ることの二つです。

継ぎ目に渡すものを書いておく

区間を分けただけでは、話はつながりません。

前の区間から次へ何が渡るかを、一行書いておきます。 人物が知ったこと、決めたこと、失ったものです。

渡すものが書けない継ぎ目は、まだ区間が分かれていません。 そこは一続きで扱えます。

書いてみると、区間の切れ目が動くことがあります。

二枚一組で数える

紙で読まれる形では、枚は二枚ずつ並んで目に入ります。

区間の切れ目を組の途中に置くと、前の区間と次の区間が同時に見えます。 切れ目が弱まります。

組の変わり目で切ると、区間が分かれて見えます。 めくったところが次の区間になります。

見せ場は組の後ろ側へ置けます。 めくった先に来ます。

切れ目の位置 見え方
組の途中 続けて見える
組の変わり目 分かれて見える

全部を組で数えなくて構いません。 区間の切れ目だけ見れば足ります。

枚が余ったとき、足りないとき

余ったら、見せ場か変化の区間へ回します。 導入へ足すと動き出しが遅くなります。

足りないときは、導入から削ります。 誰の話かが渡れば、枚数は短くできます。

それでも入らないときは、出来事を一つ落とします。 十六枚に二つの山は入りにくいところです。

削る順序は、台割を作る前に決めておくと迷いません。

区間の切れ目を動かす

一本組んだあと、切れ目だけを動かして比べられます。

導入を一枚削ると、その一枚が後ろのどれかへ回ります。 どこへ回すかで話の形が変わります。

見せ場を一枚増やすと、どこかが一枚減ります。 十六枚は変わりません。

切れ目を動かしたら、継ぎ目で渡すものを書き直します。 渡すものが変わることがあります。

動かした案を残しておきます。 比べるときに要ります。

動かして良くならなければ、元に戻せます。 枚数は変わっていません。

配る順序を扱う記事との位置

枚数を問わず配る順序を決める記事は、別の記事が受け持っています。

あちらは見せ場から逆算する順序そのものの話で、こちらは十六枚という長さで実際に通した台割の話です。

あちらで順序を押さえてから、こちらの台割を見ると重なりません。 逆順でも構いません。

ここで扱うのは、この長さでの具体です。

八枚・三十二枚の記事との違い

八枚の構成と三十二枚の中盤を扱う記事は、それぞれ別に置いてあります。

あちらは短さに収める話と、中盤を支える話です。こちらは導入から結末までを一度通す長さを扱います。

枚数が違うと、詰まる場所も変わります。 同じ手順を当てても出てくる形は別です。

必要な長さの記事を開けば足ります。

一枚に載る量を決めておく

台割の一枚に、どれくらい入るかを決めておくと配れます。

一枚に場面を二つ以上入れません。 入れると、その枚が台割の上で二枚ぶんになります。

一枚に入る枠の数を決めておきます。 決めておくと、枚数の見積もりがぶれません。

説明だけの枚を作りません。 十六枚では一枚が重すぎます。

決めた量に収まらない場面は、二枚に分けます。 台割の段階で分けておくと、後で足りなくなりません。

継ぎ目・導入・見せ場を見る

見るところ 確認すること
継ぎ目 渡すものがあるか
導入 長すぎないか
見せ場 枚を取れたか
結末 後を渡したか
比率 正解にしてないか

継ぎ目を一つだけ、書いてみる

いま十六枚で作りたい話があるなら、導入から変化へ渡るところだけを選びます。

次へ渡るものだけを一行に書きます。 何枚を当てるかは後回しで済みます。

その一行が書けたら、そこで区切れます。 ほかの継ぎ目は、あとから足していけます。

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