COMISTA JOURNAL漫画を描く

32ページ漫画の構成を作る|中盤を支える出来事

公開日

三十二枚のうち、前後はたたんだまま中盤だけを開いて中身を作っていきます。中盤に障害をいくつ置くかも、見せ場の数も、こちらで決めた一案として並べています。

「32ページ漫画の構成を作る」を表したイラスト

前後は書けるのに、真ん中が持たない

始まりと終わりは早く決まったのに、あいだが埋まらないまま止まることがあります。

長さの問題ではありません。中盤に置くものだけが、まだ決まっていないだけです。

台割の大半を細い帯にたたみ、中盤の区間だけを開いて中身を出した図
たたんだ区間にも中身はあります

たたんだ区間と、開いた区間

図では、前と後ろの区間を細い帯にたたんであります。

開いているのは中盤だけです。 いま作るところだけを出している、という意味です。

たたんだ帯にも中身はあります。 空だという意味ではありません。

帯と開いた区間で、太さは変えていません。 中盤を重く見せないためです。

四区間に置いた一案

区間 この案で置いたもの
前半 誰が何を追うか
中盤の前 一度うまくいく
中盤の後 通らなくなる
終盤 別の形で収める

これは一案です。 三十二枚ならこの台割、という話ではありません。

中盤を二つに割ったのも、こちらの都合です。 割らずに一続きにする形もあります。

中盤を支えるもの

中盤を支えるものを同じ大きさの札で四つ並べた図
四つを全部入れる必要はありません
支えるもの どう効くか
変わる目的 追うものがずれる
増える相手 関わる人が増える
減る時間 使える時間が減る
変わる場所 いる場所が移る

四つのうち一つでも中盤は持ちます。 全部入れる必要はありません。

四つに上下は付けていません。 出来事を増やすほうが強い、ということはありません。

同じものが続いても構いません。 一つを最後まで引っぱる形もあります。

支えるものを切り替える位置

中盤の途中で、支えるものを別のものへ替えられます。

同じものが最後まで続くと、途中から予想されます。 一度替えると、そこで読み直されます。

替える場所は中盤の真ん中あたりです。 早すぎると前半とつながらず、遅いと終盤に食い込みます。

替えたあとは、前の支えを畳みます。 二つ並べると、どちらを追うか決まりません。

替えずに一つで通す形もあります。 引っぱり切れるなら、そのままで足ります。

前後をたたんだまま作れる

別の区間を開いて、中盤をたたんだ図
開く区間は入れ替えられます

開く区間は入れ替えられます。 終盤から作る人もいます。

たたんだところは、あとで開けます。 同時に全部を決めなくて構いません。

二つの図は同じ形で描いてあります。 どちらの進め方も同じ扱いです。

中盤を二つに割るかどうか

中盤を一続きにするか、前後で割るかを決めます。

一続き。 一つの出来事を長く追えます。支えるものが一つで持つときに向きます。

二つに割る。 うまくいく側と通らなくなる側に分かれます。途中で向きが変わります。

三つ以上に割ると、一つあたりが短くなります。 三十二枚では窮屈になります。

割るなら、割れ目で何が変わったかを一行書きます。 書けないなら、まだ割れていません。

割り方は後から変えられます。 たたんだ区間を開き直せば済みます。

配分そのものの決め方は扱わない

ここで置いたのは、中盤に何を入れるかという一案だけです。

全体から尺を配る決め方そのものは、ここでは扱いません。 中盤に何を入れるかだけに絞っています。

ここに書いた台割を、決まりごととして受け取らないでください。 組み替えられる下書きです。

中盤の終わりに置くもの

中盤から終盤へ渡すものを決めておきます。

通らなくなった状態を渡します。 終盤はそこから始まります。

人物が知ったことを渡します。 知った上で終盤の選択をします。

失ったものを渡します。 取り返せないものがあると、終盤が重くなります。

渡すものが無いまま終盤へ入ると、中盤が無くても通ってしまいます。 そこが「持たない」状態です。

一つ書ければ足ります。 三つとも渡す必要はありません。

中盤がもたない三つ

真ん中で止まりやすいところを、三つ並べます。 どれも架空の台割での話です。

どの手も、ページ数のほうは動かしていません。 中盤の中身を替えています。

中盤で何が変わったか見る

中盤の台割を見直すときに確認したい5項目のチェックリスト
見せ場の数を数える表ではありません

中盤で何が変わったか書けるか。 前と同じ状態なら、まだ止まっています。

支えるものを一つ決めたか。 四つのうち一つで足ります。

たたんだ区間を開き直せるか。 前後は、あとから直せる形にしておけます。

中盤に一つだけ置く

長い読み切りに、決まった台割は要りません。全体を埋めるのではなく、中盤に置くものを一つ決めること。

そこで追うものがどうずれるか。前半と何が違う場面になるか。 それが書ければ、あいだは持ちます。

残りはたたんだままで構いません。 開く順番は、自分で決められます。

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