漫画賞の受賞読み切りを読むには|公式公開の探し方
公開日
漫画賞の受賞作を読みたいとき、受賞結果が載っていることと本編が公開されていることは別です。主催者の公式ページから結果ページ、作品ページ、公開状態の順に確認して、いま読める受賞作へたどり着く手順をまとめました。
受賞作は「結果ページ」と「作品ページ」を分けて探す
漫画賞の受賞作を読んでみたい。そう思って賞の名前で検索すると、たいてい最初に出てくるのは結果発表のページです。
そこには受賞区分と作品名が並んでいます。ただ、そのページに名前が載っていることと、本編がいま読めることは別です。 作品名だけが書かれていて本文への導線がないこともありますし、個別のページはあるけれど公開が終わっていることもあります。
だから探すときは、二つに分けて確認します。どの作品が受賞したかと、その作品がいまどこで読めるか。この二つを混ぜないのが、いちばんの近道です。
見る場所は4つ(結果ページ・作品ページ・掲載ページ・公開状態)
見るべき場所は、大きく4つに分かれます。
1. 漫画賞の公式結果ページ
どの作品が受賞したかが載っているページです。回ごとに用意されていることが多く、受賞区分と作品名がまとまっています。
2. 受賞作品の個別ページ
作品ごとに用意されたページです。あらすじや作者名が載り、本編への導線がここに置かれることがあります。
3. 主催者の公式掲載ページ
本編が実際に置かれているページです。結果ページや個別ページとは別の場所にあることもあります。
4. 公開期間・公開状態
いま読める状態かどうかです。公開が期間限定になっていることもあるので、ページの存在と、読めることは別に確かめます。
結果ページで確認すること
結果ページで拾っておきたいのは、次の4つです。
受賞区分
大賞、準賞、佳作など、どの区分の作品かです。区分は選考の結果であって、公開されるかどうかとは別のことです。
作品名
あとで探すときの手がかりになります。結果ページの表記をそのまま控えておくと、別のページで照合しやすくなります。
作者名
同じ作品名が他にもある場合に、取り違えを防げます。
公開先への導線
本編や個別ページへのリンクがあるかどうかです。ここが無ければ、結果ページだけでは読めません。
「受賞」と「読める」は別に確認する
この記事でいちばん伝えたいのがここです。
受賞作の一覧に名前があることは、選考の結果を示しているだけです。受賞作は必ず公開される、ということはありません。 公開するかどうか、どこまで公開するか、いつまで公開するかは、賞や作品ごとに違います。
同じように、大賞なら全文が公開される、ということもありません。 区分の上下と公開の範囲は、そもそも別の話です。
公開状態を確認する
たどり着いたページが、いまどういう状態かを見ます。大きく分けると次のようになります。
全編公開
本編を最後まで読める状態です。ページ内で読めるのか、別の場所へ移るのかは賞によって違います。
一部公開
冒頭の数ページだけが読める状態です。「試し読み」と書かれていることが多いのですが、表記は一定ではありません。
紹介のみ
あらすじや作者のコメントだけが載っていて、本編は置かれていない状態です。
掲載終了
以前は公開されていたけれど、いまは読めない状態です。ページ自体が残っていることもあります。
過去回を探すときの見方
その回の結果ページが見つからないときは、賞のページの構造をたどります。
年度
年で整理されている形です。賞の開催年と、結果の発表年がずれることもあります。
開催回
第○回という数え方で整理されている形です。年度とどちらで並んでいるかは賞によって違います。
結果一覧
回ごとの結果をまとめたページが用意されていることがあります。ここから各回へ入れます。
アーカイブ
過去の回をまとめた場所です。新しい回だけがトップに出ていて、古い回はこちらに移っていることがあります。
公式公開へたどり着く確認フロー
ここまでを順番にすると、次のようになります。
確認する順番には理由があります。先に主催者の公式へ行くと、そのあとの情報がすべて一次情報で揃うからです。 途中から入ると、どこの情報なのかが分からなくなります。
画面の構造は賞によって違います。説明のために、架空の画面構成を4つ並べます。実在の賞や団体のものではありません。
AからDのどれであっても、確認できたところまでが分かったことです。Bで止まったなら「受賞は確認できたが、公開先は確認できていない」と整理しておきます。
どこまで確認できたかを一行で残す
「分からないところはそのままにしておく」と書きましたが、そのままにするには、どこまで分かったかを書き留めておく必要があります。 書かずに放っておくと、数日後に同じ賞をまた最初から辿ることになります。
残す形は、一行で足ります。
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 賞と回 | 結果ページの表記 |
| 作品名 | 結果ページの表記 |
| 作者名 | 結果ページの表記 |
| 確認 | 受賞/導線/読了 |
| 公開 | 全編/一部/終了/不明 |
| 日付 | 確認した年月日 |
空欄にせず「不明」と書くのが、この記録の要点です。 空欄は「まだ見ていない」と「見たけれど分からなかった」の区別が付きません。分からなかったと書いてあれば、次に見るときは別の入口から当たればよいと判断できます。
確認した日を入れるのは、公開状態が変わるからです。 期間限定の公開は終わりますし、終わっていたものが再公開されることもあります。日付のない記録は、しばらく経つと使えません。
作品名は、結果ページに書かれていた表記のまま写します。 略さず、読みを補わず、記号もそのままにします。別のページで照合するときに、表記が変わっていると一致しないことがあるためです。
受賞作にたどり着く前の5項目
開く前に、さっと見ておきたいところです。
| 確認場所 | 見ること |
|---|---|
| 結果ページ | 受賞区分と作品名 |
| 作品ページ | 本文への導線 |
| 掲載ページ | 公開の範囲 |
| 公開状態 | いま読めるか |
| 見つからない | 推測で埋めない |
見つからないときに推測しない
探しても公開先が見つからないことがあります。そういうとき、つい埋めたくなりますが、やめておくほうが安全です。
公開されていないのか、場所が変わったのか、期間が終わったのか。ページを見ただけでは区別が付かないことがあります。 分からないものを「たぶん読めるはず」と扱うと、探す時間が伸びるだけです。
有名な賞ほど作品の質が高い、ということもありません。 賞の知名度は公開状態とも作品の中身とも別のことなので、探す手がかりにはなりません。同じ理由で、大賞の作品がいちばんおすすめ、ということもありません。
結局、この探し方は「二つの問いを混ぜない」ことに尽きる
受賞作が探しにくいのは、情報が少ないからではありません。受賞したかという問いと、いま読めるかという問いが、同じページに混ざって置かれているからです。 結果ページには作品名が並んでいるので、読めそうに見えます。でもそのページが答えているのは前者だけです。
二つを分けた瞬間に、手順が一本道になります。 結果ページで受賞を確かめ、作品ページで導線を探し、掲載ページで公開の範囲を見る。どこで止まっても、そこまでが確定した事実として残ります。 読めないと分かることも、同じだけ価値のある結果です。
だから「見つからない」は失敗ではありません。 公開されていないのか、場所が変わったのか、期間が終わったのか。ページを見ただけで区別が付かないときは、未確認と書いて残しておけば、それが次に使える情報になります。 推測で埋めると、その一行が後から嘘になります。
そして、受賞の区分は読む理由にはなりません。 大賞かどうかは選考の結果であって、公開の範囲とも、自分に合うかどうかとも別のことです。読める受賞作に当たったら、あとはふつうに一作として読むだけです。