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漫画アンソロジーとは|短編集との違い

公開日

いくつかの作品が一冊にまとまっている本です。描いた人が何人かと、何でまとめているかは別々に決まっていて、その組み合わせで一冊の見え方が変わります。並び順に上下はありません。呼び名は置かれた場所で変わるので、ここでは決めません。

「漫画アンソロジーとは」を表したイラスト

一冊にいくつかの作品が入っている

開いてみると、独立した作品がいくつか続けて入っている本があります。

一つひとつは別の話で、前の作品を読んでいなくても、次の作品はそこから読めます。

こうしていくつかの作品を一冊にまとめたものを、アンソロジーと呼びます。

では何が一冊にしているのか。 そこを見ると、この形の本は分かりやすくなります。

組まれ方は二つの欄で決まる

一冊の組まれ方を三行の表として置き、三行目の呼び名を空けたままにした図
上の二行は別々に決まります。三行目は置かれた場所で変わります

決まっているのは、上の二行です。 描いた人が何人かと、何でまとめているかです。

この二つは、互いに決め合っていません。 一方を知っても、他方は空いたままです。

三行目の呼び名は空けてあります。 同じ組まれ方の本が、置かれた場所によって別の言い方をされるためです。

一人か複数か、題材か元の話か

作者と軸 一冊の見え方
一人・題材 そろって見える
複数・題材 幅が出る
一人・元の話 続けて読める
複数・元の話 何通りにもなる

四つに上下はありません。 どれかを手本の位置に置くこともしません。

四つで出そろってもいません。 同じ場に載った作品をまとめた本もあります。

組み合わせが分かると、読む前の見当が付けやすくなります。 何が並ぶかの見当です。

短編集と呼ばれるものとの違い

近いところに、短編集と呼ばれる本があります。 どちらも短い作品が何本か入っている点は同じです。

よく見かける使い分けは、描いた人の数のほうにあります。 一人の作り手の短編を集めた本を短編集、何人かの作品を一つの企画でまとめた本をアンソロジーと呼ぶ、という分け方です。

ただし、これが唯一の決まりではありません。 一人の作り手の本をアンソロジーと呼ぶ場も、複数人の本を短編集として並べる場もあります。

どちらの呼び名でも、二つの欄で見れば同じように読めます。 描いた人の数と、まとめる軸です。

並び順に上下はない

一冊の枠の中に四つの収録作を縦に並べ、通し番号の欄を空けたままにした図
番号の欄は空けてあります。並びは順位ではありません

先に載っているから上等、という並びではありません。 順番は編集の都合で決まります。

後ろのほうが「おまけ」ということもありません。 どの作品も同じ扱いです。

読む順も、前からでなくて構いません。 気になった題から開けます。

組まれ方で決めつけないこと

見ておきたいのは、何人で描かれたかと、何でまとまっているかの二つです。

作者が一人のこともある

一人の作り手の短編を集めた本も、同じ形に入ります。

このときは、描いた人の欄が一つに埋まるだけで、まとめる軸のほうは変わらず残ります。

一人で描いたぶん手軽だ、とも言えません。 何を集めるかは同じように選ばれています。

人数でこの形かどうかを決めなくて構いません。 目を向けたいのは組まれ方です。

収録作の長さはそろわない

一冊に入っている作品は、長さがまちまちです。

数ページのものと、数十ページのものが並ぶことがあります。 そろえる決まりはありません。

長いほうが主役、ということもありません。 並べ方と同じで、順位ではありません。

もくじにページ数が出ていれば、そこで見当が付きます。 出ていないこともあります。

見るところ 分かること
もくじ 何本入っているか
ページ数 一本ずつの長さ

短い一本だけ読んで閉じても構いません。 一本ずつが独立しています。

軸は題材だけではない

軸の置きどころは一通りではありません。

一つの題材で集めることもあれば、元になった話をもとに集めることもありますし、同じ場に載ったものを集めることもあります。

正しいまとめ方を一つに絞ることもしません。 本ごとに違うだけです。

軸が二つ重なっている本もあります。 一つに絞れないことは珍しくありません。

どこから読むか決める

前から順に読まなくても構いません。 選び方を挙げます。

もくじの題で選びます。 気になった題から開けます。

知っている描き手から選びます。 名前が並んでいれば、そこから入れます。

短い一本から選びます。 時間が無いときに向きます。

前から順に読みます。 編集の側が置いた順で読む形です。

どれで読んでも、あとから戻れます。 一本ずつ独立しているためです。

呼び名は場所によって変わる

同じ組まれ方の本が、置かれた場所で別の言い方をされます。

ここでは、どの言い方が正式かを決めていません。 決めるには、その言い方を使っている側の案内を見る必要があるためです。

言い方が分からなくても、中身の読み方は変わりません。 見るのは欄の埋まり方です。

見かけた言い方をそのまま覚えておけば十分です。 突き合わせるのは、必要になったときで足ります。

前書きと後書きを見る

まとめる軸は、本文の外に書かれていることがあります。

前書き。 何を集めた本かが書かれていることがあります。

後書き。 集めた側の説明が置かれることがあります。

帯や表紙の文。 短くまとめられていることがあります。

どこにも書かれていないこともあります。 その場合は、収録作を読んで見当を付けます。

書かれていた言葉は、そのまま控えておけます。 呼び名と合わせて突き合わせるときに使えます。

一冊を選ぶ記事との受け持ち

似た棚に並ぶ記事があるので、それぞれの持ち場をはっきりさせておきます。

どの一冊を買うかを扱う記事は、選ぶための見どころを並べています。 あちらは書誌の欄や作風の幅まで見て、手に取る一冊を決める話です。

この記事が追うのは、一冊の組み立てだけです。 どれを選ぶかには入りません。

短い話どうしの結ばれ方を扱う記事とも別です。 そちらは作品の中の関係を見ていて、本としてのまとめ方は見ていません。

各話が閉じている形を扱う記事とも重なりません。

人数・軸・並びを見る

見るところ 確認すること
人数 何人で描いたか
軸 何でまとめたか
並び 順位と読んでないか
収録数 多さで測ってないか
呼び名 決めつけてないか

もくじを一度眺めてみる

それらしい一冊が手元にあれば、先にもくじだけを見てみます。

題の横に名前が並んでいれば、何人で描かれたかはそこで分かります。

何でまとまっているかは、表紙や前書きに書いてあることが多いところです。 二つそろえば、あとは好きな題から開けます。

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