投稿画像のトーンにモアレが出るときの確認
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自作の網点トーンを五つの幅で書き出し、濃度ムラの指数を実測して干渉の出方を比べます。全体がぼやける話とは分け、原因を切り分ける手順として扱います。
トーンの上に縞が出る
書き出した画像を見ると、トーンの上に元の絵には無い縞や渦が出ていることがあります。
描き方が悪いからとは限りません。網点の並びと、書き出した大きさの目が合わずに干渉しているだけです。
ぼやけと干渉は別の症状
全体がぼやける側では、線も文字も網点も一様に甘くなります。 どこを見ても同じように輪郭が丸くなります。
干渉の側では、線と文字はそのままで、網点の部分にだけ縞や渦が出ます。 元の絵に無い模様が足されて見えるのが目印です。
この記事が扱うのは後者だけです。 症状が違えば、見るところも変わります。
拡大して症状を見分ける
縮小表示のままでは、二つの症状は見分けられません。 拡大してから判断します。
画素が実寸で見える倍率まで上げます。 それより下げると、どちらも同じようにぼんやり見えます。
線の輪郭を見ます。 甘くなっているなら、全体がぼやける側です。
網点の並びを見ます。 規則のある縞や渦が出ているなら、干渉の側です。
| 拡大して見る | 症状 |
|---|---|
| 線の輪郭が甘い | ぼやけ |
| 網点に縞が出る | 干渉 |
トーンの作り方
使ったのは、この記事のために作った 1600×1200ピクセルの網点トーン一枚です。点の間隔は8ピクセル、点の半径は2.4ピクセルで、一面に同じ密度で並べてあります。
絵は変えず、書き出す幅だけを五通りにしました。 原寸のほか、幅1200・900・600・450です。
濃度ムラの指数は、32×32画素ごとの平均を出し、そのばらつきを数えたものです。 一様なトーンなら、この値は小さくなります。
幅ごとに測った五つ
原寸1600では0.83、幅1200では2.97、幅900では1.03、幅600では1.46、幅450では0.65でした。
いちばん大きかったのは幅1200のときです。 元の0.75倍にしたときに、干渉がもっとも強く出ました。
小さくするほど悪くなる、という並びにはなりませんでした。 幅450では原寸より小さい値です。
切り分ける六つ
| 見るところ | 何が分かるか |
|---|---|
| 症状の出方 | 全体か網点か |
| 書き出す幅 | 倍率との関係 |
| 点の間隔 | 目の細かさ |
| 元の大きさ | 縮小の量 |
| 別の幅 | 再現するか |
| 測った値 | ばらつきの差 |
線と文字も甘いなら、干渉ではない可能性があります。 症状から切り分けます。
同じ幅で再現するかを見ます。 一度だけでは決められません。
記録に残す欄
幅を変えて何度も試すので、記録が無いと同じ幅を二度試します。
書き出した幅。 変えた条件そのものです。
元の幅との倍率。 幅だけでは、どれだけ縮めたかが分かりません。
測った値。 濃度のばらつきの数です。
目で見た結果。 模様が見えたかどうかです。数と一致しないことがあります。
| 欄 | 書く中身 |
|---|---|
| 幅 | 書き出した値 |
| 倍率 | 元との比 |
| 測った値 | ばらつき |
| 見た結果 | 模様の有無 |
確認の手順
| 順番 | 何をするか |
|---|---|
| はじめに | 症状を分ける |
| つぎに | 幅を変えて出す |
| さいごに | 値を書き留める |
手順の目的は、原因の候補を減らすことです。 すべての条件を並べ尽くす表ではありません。
測った値は、幅と一緒に残します。 後から同じ条件をたどれます。
幅を変える以外の手
幅を変えても収まらないことがあります。 ほかに動かせるものを挙げておきます。
原寸のまま出す。 縮小しなければ干渉は起きにくくなります。容量の上限に収まるかは別に確かめます。
トーンの点の間隔を変える。 原稿の側を直すので、描き直しになります。
トーンをグレーの面に置き換える。 点の並びが無くなれば、干渉する相手も無くなります。見え方は変わります。
どれも原稿か出し方を変える判断です。 幅の調整で収まるならそちらが先です。
どちらか決まらないとき
迷う場面を、三つ挙げます。 どれも切り分けの話です。
どの例でも原因を断定していません。測った範囲だけを残しています。
症状と幅の記録を確かめる
症状が網点の部分だけか。 全体なら別の話です。
幅を変えて再現したか。 一度だけでは決まりません。
幅と値を組で残したか。 次に同じ条件を試せます。
幅を一つ変えて書き出す
縞の正体を調べるのに、感想は要りません。同じトーンを、幅だけ変えてもう一枚書き出すこと。
模様は同じ場所に出たか。幅と値を書き留めたか。 そこまで残れば、次の書き出しで切り分けられます。
一度で決まらなくても構いません。 出た幅と出なかった幅が分かれば、それも手がかりです。