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漫画賞への応募と投稿サイトでの公開を分けて考える

公開日

すでに公開した作品を賞へ出せるかは、募集要項ごとに書き方が違います。未発表・未受賞・他誌投稿・ウェブ公開・商業化済みを別々の項目として確認し、書かれていない欄は問い合わせへ回す手順です。

「漫画賞への応募と投稿サイトでの公開を分けて考える」を表したイラスト

公開したあとで賞に出したくなる

投稿サイトへ出した作品を見て、この一作を賞にも出したい、と思うことがあります。

先に公開したから応募できない、と決めてしまう人もいます。 そう決まっているとは限りません。

決まっているのは、要項に書いてあることだけです。 書いてあることを一つずつ読むところから始めます。

似た言葉が、同じ意味ではない

要項に出てくる言葉は、似ているようで指しているものが違います。

未発表は、まだどこにも出していないという意味で使われます。 ただし、どこまでを発表と数えるかは要項ごとに書かれています。

未受賞は、賞を取っていないという意味です。 出したかどうかとは別の話です。

他誌投稿は、ほかの賞や雑誌へ出したことがあるかどうかです。 結果は問いません。

ウェブ公開は、自分で読める形にして置いたかどうかです。 応募とは別の行為です。

商業化済みは、商品として出たかどうかです。 予定を含めて書かれていることもあります。

この五つを同じ言葉として扱うと、要項の意味が変わってしまいます。 別々の欄で見ます。

五つの言葉を探す順番

要項の中を、五つの言葉で順に探します。 順番を決めておくと、途中で止まっても続きから探せます。

未発表から探します。 見つかれば、そこに他の言葉も並んでいることがあります。

次に商業化済みを探します。 選考の対象外として書かれていることがあります。

次に他誌投稿と未受賞を探します。 この二つは並んで書かれることが多い組です。

最後にウェブ公開を探します。 記載が無いことがいちばん多い項目です。

見つからなかった語も控えます。 どの語で探したかが残ります。

要項はひとつずつ読む

二つの賞で、未発表の書き方・他誌に出した作品・ウェブ公開作品それぞれの記載状態を対比した図
同じ項目でも、書かれているかどうかから違いました

図の賞ア・賞イは、実際に読んだ二つの要項を名前を伏せて並べたものです。 どの賞かは書きません。

同じ項目でも、書かれている側と書かれていない側がありました。 そこが確認する理由です。

欄 書くこと
項目 五つのどれか
賞 どの要項か
状態 記載あり・なし
判断 従うか聞くか

賞ごとに行を分けるのが要点です。 一方の要項で読んだことを、もう一方の欄へ写せないようにします。

読んだ二つで、書き方が違っていた

賞アの要項では、個人のサイトに載せた作品でも応募できる、と書かれていました。 著作権が本人にあるものに限る、という条件つきです。

同じ賞アには、受賞作の発表までは他へ出さないよう求める定めもありました。 応募したあとに効く条件です。

さらに賞アでは、すでに商品になっている作品と、その予定がある作品は選考の対象外とされていました。 ウェブに置いたかどうかとは別の項目です。

賞イの要項では、受賞していなければ他誌へ出した作品でも応募できる、と書かれていました。 こちらは受賞の有無で線を引いています。

そして賞イには、ウェブで公開した作品をどう扱うかの記載が見当たりませんでした。 状態でいえば記載なしです。

この差は、読んだ二つのあいだの差です。 ほかの賞がどちらに似ているかは分かりません。

応募したあとに効く条件

応募の前だけでなく、出したあとに効く条件があります。 見落としやすい側です。

発表までの扱い。 応募してから結果が出るまで、他へ出さないよう求める書き方があります。

受賞後の扱い。 掲載や権利の行き先が書かれていることがあります。

取り下げの扱い。 応募したあとに取り下げられるかどうかです。

この三つは、出す前に読んでおかないと選べません。 出したあとでは、条件を知った時点で従うしかありません。

効く時期 読む欄
応募の前 資格と条件
応募の後 発表までの扱い

記載が無い欄を、応募できると読まない

書かれていないことは、認められているという意味ではありません。

同じように、禁じられているという意味でもありません。 どちらも要項には書かれていません。

なので、記載なしの欄は問い合わせへ回します。 判断の欄は、その回答が来るまで空けておきます。

自分の作品の場合にどう扱われるかは、要項を書いた側にしか答えられません。 そこは推測で埋めない場所です。

読んでも埋まらない欄が残る

応募先の募集要項、投稿先の利用規約、残った欄への問い合わせ先という三つの段を並べた図
残った欄を空のままにしないための三段です

要項を読み、投稿先の規約も読み、それでも埋まらない欄が残ります。

残ったところに、聞く先を書きます。 要項に問い合わせ先が載っていることもあります。

聞いた日と回答も、同じ行に書き足します。 応募の締切と並べて見られるようにしておきます。

要項のほうから、投稿先の規約も確認するよう促している例もありました。 二つを続けて読むのは、こちらの都合だけではありません。

締切から逆算して聞く

記載なしの欄を問い合わせに回すなら、締切から逆算します。

聞いてから答えが返るまでの日数は分かりません。 余裕を取ります。

答えが返らなかった場合にどうするかを、聞く前に決めます。 出すのか、見送るのかです。

決めておかないと、締切の直前に慌てて決めることになります。 そこで出した判断は、たいてい根拠が薄くなります。

聞いた日と、いつまで待つかを同じ行に書きます。 待つ期限が来たら、決めた通りに動けます。

公開そのものを取り消すかどうか

応募のために公開をやめるかどうかは、要項を読んでから決めます。

先に下げてしまうと、読者が読めなくなるだけで、応募できるようになるとは限りません。 条件がそこにないこともあります。

下げる必要があると書いてあれば、そのときに下げれば足ります。 順番を逆にしないほうが失うものが少なくなります。

この記事が引き受ける確認

投稿先の入口をどう選ぶかは、公開と応募の入口を分ける記事で扱います。 ここは入口の選び方ではありません。

持ち込みとウェブ投稿のどちらで出すかは、手段を比べる記事の担当です。 ここでは手段を比べません。

原稿や必要書類をそろえる話は、応募前の準備物を扱う記事にあります。 ここは準備の前の確認です。

この記事が引き受けているのは、すでに公開した一作を、その賞へ出せるかどうかを確かめる部分だけです。

出したい賞の要項で五語を探す

出したい賞が決まっているなら、その要項をいま開きます。

五つの言葉を一つずつ探して、見つかった文だけを欄に写します。 見つからなければ記載なしと書きます。

記載なしの欄が残ったら、締切までに聞ける相手を探します。 聞けないまま出すかどうかは、そのあとで決められます。

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