漫画連載のストックを作る|遅れへの余裕を考える
公開日
架空連載の在庫表を仮定と明記したうえで作り、完成・制作中・予備の話数と遅れが出たときの動きを並べます。何話あれば正解とは決めません。
何話ためてから始めるか決まらない
連載を始めたいのに、どれだけ描きためればよいか決まらないことがあります。
描く速さの問題ではありません。手元にある話数と、公開に使う話数を、同じ欄で数えているからです。
置いた三つの仮定
例に使うのは、この記事のために置いた架空の連載です。仮定は 「完成が4話、制作中が1話、公開は二週間に一度」 としました。
この三つは仮定で、測った値ではありません。 自分の数に置き換えて使う欄です。
仮定だと分かるように、表にも仮定の印を付けます。 後から実績と混ざりません。
在庫を三つに分ける
| 分ける欄 | 数えるもの |
|---|---|
| 完成 | すぐ出せる話数 |
| 制作中 | 途中の話数 |
| 予備 | 遅れに充てる話数 |
完成と制作中を同じ欄で数えません。 すぐ出せるかどうかが違います。
予備は完成の中から取り分けます。 名前を付けないと、いつの間にか使い切ります。
完成とみなす条件を決める
完成の欄に何を入れるかは、先に決めておきます。 決めないと、出す直前に作業が残ります。
そのまま出せる状態を完成とします。 文字が入り、書き出しが済んでいる状態です。
「あとは仕上げだけ」は完成に入れません。 仕上げの時間が読めないためです。
出す先ごとの形に直す作業が残っているなら、制作中です。 出す操作だけが残っている状態が完成です。
| 状態 | 欄 |
|---|---|
| そのまま出せる | 完成 |
| 仕上げが残る | 制作中 |
| 形の直しが残る | 制作中 |
仮定で動かしてみる
公開のたびに完成が一つ減り、描けた回だけ増えます。 増える速さが公開の間隔より遅いと、いつか底を打ちます。
この仮定では、二回公開して一話も描けなければ完成は2話になります。 予備を1話と決めていれば、残りは1話です。
底を打つ前に表示を変えると、慌てずに済みます。 更新の案内を下げる合図として使えます。
予備を何話にするか
予備の話数に正解はありません。 決め方だけ書いておきます。
一回分の遅れを受けるなら一話です。 一度描けない回があっても、公開は止まりません。
二回続けて描けない可能性を見るなら二話です。 そのぶん、始めるまでの準備が長くなります。
始めるのが遅れるくらいなら、一話で始めて構いません。 足りなくなったら間隔を空ける、という手が残っています。
| 予備 | 受けられる遅れ |
|---|---|
| 一話 | 一回分 |
| 二話 | 二回分 |
遅れが出たときの動き
| 状態 | することは |
|---|---|
| 予備あり | 予定どおり出す |
| 予備を使用 | 表示を見直す |
| 予備なし | 間隔を空ける |
予備を使ったことを記録しておきます。 次にいつ戻せるかの手がかりになります。
間隔を空けるのは後退ではありません。 続けるための調整です。
底を打つ前に出す合図
完成が予備の数まで減ったら、そこが合図です。 0 になってからでは間に合いません。
合図が出たら、まず表示を見直します。 更新の間隔の表示を下げるか、次話の予定を外します。
そのうえで、間隔を空けるかどうかを決めます。 表示を直してから間隔を空けると、案内と実際が合います。
合図が出たことも記録に残します。 何回目の合図かが分かると、間隔のほうを見直す判断ができます。
在庫を書き留める欄
| 残す欄 | 書く中身 |
|---|---|
| 数えた日 | いつの状態か |
| 話数 | 完成と制作中 |
| 区分 | 仮定か実績か |
数えた日を書くと、減り方が見えます。 一度だけでは傾きが分かりません。
仮定か実績かを必ず書きます。 混ざると判断を誤ります。
数が読めないとき
手が止まる場面を、三つ挙げます。 どれも数え方の話です。
どの例でも実績として書いていません。仮定の印を付けたまま進めています。
三つの欄と仮定の印を確かめる
完成と制作中を分けたか。 すぐ出せるかが違います。
予備に名前を付けたか。 付けないと使い切ります。
仮定か実績かを書いたか。 後で混ざります。
完成・制作中・予備で数える
ストックを作るのに、決まった話数は要りません。始める前に、完成・制作中・予備の三つで数えること。
予備は取り分けたか。仮定か実績かを書いたか。 そこまで数えれば、遅れたときに何をするかが決まります。
完成が二話でも構いません。 数えてあれば、間隔の決め方が見えます。