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漫画の同時投稿を考えるときに確認する規約

公開日

同じ原稿を複数の場所へ出す前に、投稿先の規約と応募先の要項を別々に照合します。書かれていないことを許可と読み替えず、確認先ごとに状態と判断を残す五欄のテンプレートにまとめました。

「漫画の同時投稿を考えるときに確認する規約」を表したイラスト

二か所に出していいのか分からない

描き上げた原稿を、複数の場所へ出したくなることがあります。

規約を開いても、その話が見当たらないことがあります。 探し方が悪いわけではありません。

書かれていない項目は、実際にあります。 そのときどうするかを、読む前に決めておきます。

書いていないことは、許可ではない

規約に書かれていないことは、禁止が見つからなかったという意味です。 許可されているという意味ではありません。

この二つは同じに見えて別です。 前者は分かったことで、後者は分かっていないことです。

分かっていないものを「たぶん大丈夫」で埋めると、後から戻せません。 出したあとでは取り消せない場面があります。

なので、記載が無い項目は保留にします。 保留は結論ではなく、状態の名前です。

条件が書いてある場所は一つではない

投稿先の規約と応募先の要項で、扱われる項目が分かれることを並べた図
同じ一作でも、見に行く書類が分かれます

同時投稿の可否は、投稿先の規約だけでは決まりません。

賞へ出すつもりなら、応募先の要項も別に読みます。 書いてある側が違います。

さらに、個別の応募条件が要項の外に置かれていることもあります。 募集ページの注意書きや、応募フォームの説明文です。

三つをまとめて「規約」と呼ばないようにします。 呼び分けないと、どれを読んでいないのかが分からなくなります。

探す語を先に決める

規約の中を、語で探します。 探す語を先に決めておかないと、読んだ気になって終わります。

同時、重複、二重。 同じ原稿を複数へ出すことを指す語です。

独占、専属。 一か所に限る求めを指す語です。

転載、再掲。 出したものを別の場所へ出すことを指す語です。

見つからなかった語も控えます。 どの語で探したかが分かると、次に別の語を試せます。

探す語 指しているもの
同時・重複 複数へ出す
独占・専属 一か所に限る
転載・再掲 出し直す

照合テンプレートの五欄

確認項目ごとに確認先・状態・判断・次の一手を並べた照合テンプレートの図
確認先ごとに、状態と判断を分けて書きます

図に置いた項目と確認先は、書き方を見せるために組んだ並びです。 どこか特定の場所の条件ではありません。

欄 書くこと
確認項目 何を見たか
確認先 どこを見たか
状態 三つのどれか
判断 条件あり・保留
次の一手 保留で何をするか

状態と判断を別の欄にするのが要点です。 一つの欄に詰めると、記載なしがいつのまにか問題なしに変わります。

確認した範囲では書かれていなかった

この記事のために、投稿先の規約を三つ読みました。

同時に出すことと独占についての定めは、そのどれにも見当たりませんでした。 状態でいえば記載なしです。

これは読んだ三つについて言えることで、投稿先ぜんぱんの話ではありません。 読んでいない場所のことは分かりません。

そして記載なしは、出してよいという確認ではありません。 最初の区別がそのまま効きます。

賞の側に条件が書かれていることがある

応募要項のほうには、二重に出すことについての定めが置かれていることがあります。

受賞作の発表までは他へ出さないよう求めている例がありました。 応募した時点から効く条件です。

これもその要項についての話です。 ほかの賞が同じだとは限りません。

要項ごとに読む手間は、ここでは省けません。 省くと、省いた場所だけ根拠が無くなります。

記載なしと取得不可を分ける

状態の欄には三つの値が入ります。 二つにまとめると、次にすることが決まりません。

取得成功。 読んで、その文が書かれていた状態です。条文の位置を写します。

記載なし。 読んだうえで、その項目が書かれていなかった状態です。探した語も一緒に残します。

取得不可。 読めなかった状態です。ページが開けない、会員でないと見られない、といった理由が入ります。

状態 次にすること
取得成功 判断へ進む
記載なし 問い合わせ
取得不可 読む手段を探す

取得不可を記載なしと書くと、問い合わせ先へ回してしまいます。 聞く前に、読める形を探すほうが先です。

独占の有無は同じ欄に入れない

同時に出せるかどうかと、独占を求められるかどうかは別の項目です。

片方が書かれていても、もう片方が書かれているとは限りません。 別々に探します。

図の三行目は、ヘルプまで見に行っても取れなかった例です。 状態は取得不可で、記載なしとは別に置いています。

取れなかったことを、書かれていなかったことにしません。 次にすることが変わってしまいます。

同時に出したあとに起きること

出せると確かめてから出した場合も、そのあとに残ることがあります。

片方で結果が出たとき、もう片方の扱いが変わることがあります。 受賞したあとに取り下げを求められる形です。

読者が両方で読むことがあります。 どちらが新しいかが分かる形にしておきます。

直したときに、両方を直す手間がかかります。 片方だけ直すと、同じ作品の内容が分かれます。

出す前に、この三つをどうするかを決めておきます。 決めておけば、起きたときに迷いません。

記載が無い欄をどう残すか

保留にした欄は、空のままにしません。 何を聞けばよいかを書いておきます。

問い合わせ先が分かるなら、その宛先を欄に写します。 聞いた日と回答も同じ行に足します。

回答が来るまで、判断の欄は保留のままです。 待っているあいだに、たぶんで埋めないためです。

五欄はそのまま次にも使える

この五欄は、別の原稿や別の投稿先にもそのまま使えます。

項目を足すのは構いませんが、状態と判断の欄は分けたままにします。 分けてあることが、この表の効きどころです。

一枚で全部を決めようとしないほうが、結局は早く進みます。

出す先の規約から二語を探す

出したい場所が決まっているなら、その規約をまず開きます。

同時と独占の二語を探して、見つからなければ記載なしと書きます。 探した日も一緒に書きます。

次に、出したい賞の要項を同じ表へ足します。 二つ並べてはじめて、同じ原稿の扱いが見えてきます。

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