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漫画の第1話にタイトルを付ける|導入を伝える言葉

公開日

架空の第1話を一つ用意し、話名の候補を導入との一致・情報量・回収の有無で比べます。読まれる型は決めず、候補ごとの採否の理由だけを残します。

「漫画の第1話にタイトルを付ける」を表したイラスト

話名の欄だけ空いたまま

作品名は決まったのに、第1話の話名が決まらないことがあります。

思いつきが足りないからではありません。その話で何が起きたかを、書き出してから選んでいないからです。

架空の第1話から作った話名候補を並べた図
図の第1話も候補も架空です

使った架空の第1話

用意したのは、この記事のために書いた架空の第1話です。起きたことは「転校初日、屋上の鍵を拾った生徒が、鍵の持ち主を探し始める」までです。

第1話に入っているのは、転校初日・屋上の鍵・持ち主探しの三つです。 話名はここから選びます。

第2話以降の出来事は候補に入れません。 まだ読者が知らないことです。

作品名と話名の役割を分ける

二つは別の欄で、担う仕事が違います。 混ぜると、どちらかが空回りします。

作品名は、全話に共通することを言う欄です。 どの話を読んでも変わらない性質が入ります。

話名は、その回だけのことを言う欄です。 第1話の話名は、第1話で起きたことだけから作ります。

同じ語を両方に置きません。 並んだときに同じ言葉が二度出て、話名の側が情報を持たなくなります。

欄 言うこと
作品名 全話に共通
話名 その回だけ

候補は入っている要素から作る

出す要素 第1話の中身
場面 転校初日
もの 屋上の鍵
動き 持ち主探し
気配 屋上の気配

一つの候補につき一つか二つに絞ります。 全部入れると説明文になります。

要素に順位は付けていません。 話ごとに効くものが変わります。

三つの候補と採否

候補ごとの字数と採否を並べた図
理由まで一行で残します

「屋上の鍵」はものを出した候補です。 短く、第1話で必ず出てくるため、この記事では採用としました。

「転校初日の落としもの」は場面ともので作った候補です。 情報は増えますが、長くなるため候補止まりにしました。

「誰の鍵だったのか」は動きを出した候補です。 続きが気になりますが、第1話では答えが出ないため見送りにしました。

字数をどう数えるか

長い短いは感覚で決めず、数えて比べます。

候補どうしを同じ条件で数えます。 記号や中黒も一文字として数えます。

作品名と並べたときの合計も数えます。 一覧では二つが続けて出ることがあります。

上限そのものは決めません。 出す先で違うので、ここでは候補間の比較だけに使います。

数える対象 使い道
候補だけ 候補間の比較
作品名と合計 並んだときの長さ

回収されるかを見る

第1話で回収される要素かどうかを並べた図
第1話の中だけを見ています
見るところ 確かめ方
一致 第1話にあるか
回収 その話で片づくか
字数 数えて比べる

第1話で答えが出ない要素は、話名にすると宙に浮きます。 次の話の名前へ回せます。

回収されるかどうかは、自分の原稿を見れば分かります。 読者の反応を待つ必要はありません。

採否の理由に書くこと

採否の欄に「良い」「合わない」とだけ書くと、次の話で使えません。

採用の理由には、どの要素を出したかを書きます。 場面なのか、ものなのか、動きなのかです。

候補止まりの理由には、何が足りなかったかを書きます。 長い、要素が二つ入っている、などです。

見送りの理由には、第1話の中で確かめたことを書きます。 回収されない、出てこない、といった事実です。

採否 書く中身
採用 出した要素
候補止まり 足りない点
見送り 確かめた事実

候補が並ばないとき

手が止まるところを、三つ挙げます。 どれも話名づくりの話です。

どの例でも第1話の中身を足していません。書いた範囲から候補を作っています。

候補の採否理由が残ったか確かめる

第1話の話名を決めたあとに確認したい5項目のチェックリスト
話名の優劣を採点する表ではありません

第1話に出てくる要素か。 出ないものは外します。

その話で回収されるか。 宙に浮くと後で直せません。

作品名と役割が分かれているか。 同じ語を繰り返しません。

第1話で起きたことを三つ書く

話名を決めるのに、流行の言い回しは要りません。候補を考える前に、第1話で起きたことを三つ書き出すこと。

その要素は第1話にあるか。その話で回収されるか。 そこまで見れば、候補の採否が決まります。

候補が二つでも構いません。 理由が残っていれば、次の話で選び直せます。

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