COMISTA JOURNAL漫画を楽しむ・知る

伏線を楽しむ読み返し方|後から気づく手がかり

公開日

読み返すと、一度目には通り過ぎたところが目に留まることがあります。引っかかり・繰り返し・言い回し・説明のなさ・後の場面・読み返しという六つを控えておく方法をまとめました。初読の時点で伏線だと決める必要はありません。

「伏線を楽しむ読み返し方」を表したイラスト

後から気づくことがある

一度読んだ話をもう一度読むと、前は通り過ぎたところが目に留まることがあります。

そのとき、前に出ていた何かを思い出すことがあります。 伏線と呼ばれているのは、だいたいこの気づきのことです。

一度目に見えたことと二度目に見えたことを、同じ大きさの欄で並べた図
二つの欄は同じ大きさです。どちらが正しいとは書きません

一度目と二度目は、どちらも間違いではない

この記事で言いたいのは、次の一つです。

一度目に見えたことと、二度目に見えたことは、どちらも読んだ結果です。 後から出てきたほうが正しい、ということはありません。

二度目は、見え方が一つ増えるだけです。 前の見え方が消えるわけではありません。

増えなかった回もあります。 同じように読めたなら、それはそれで構いません。

だから、図でも二つの欄を同じ大きさにしています。 正解の印は付けていません。

引っかかり・繰り返し・言い回しの六つ

後から気づく手がかり六つを同じ大きさの札で並べた図
六つに順番はありません。出てこない回もあります
気づくところ どう気づくか
引っかかり 妙に気になる
繰り返し 二度目に出る
言い回し 変わった言い方
説明のなさ まだ分からない
後の場面 前と結びつく
読み返し 見え方が増える

どれも、その場で確かめられるものではありません。 あとになって分かります。

六つがそろう話もありません。 一つだけのこともあります。

引っかかりは、控えておくだけ

気になったことを左に書き、右の欄は決めないまま空けておく控えの図
右の欄は空のままにします。読み終わるまで決めません

気になったところは、そのまま控えておきます。 何かを決める必要はありません。

右の欄は空けたままにします。 読み終わってから埋まることもあれば、埋まらないこともあります。

これは作る側の確認表ではありません。 読み手が自分のために控えるものです。

繰り返しと、言い回し

同じものが二度出てくると、目に留まります。 物でも、場所でも、言葉でも起こります。

変わった言い方が出てきたときも、覚えていられます。 なぜそう言ったのかが後で分かることがあります。

ただし、二度出てきたから必ず何かある、とは限りません。 ただ二度出てきただけのこともあります。

説明されないまま進むところ

説明されないまま先へ進む場面があります。 そこで引っかかるのは自然なことです。

その場で答えを探さなくて構いません。 探しながら読むと、話のほうが入ってこなくなります。

最後まで説明されないこともあります。 そのときは、説明されなかったこととして残します。

控えに何を書くか

気になったところを控えるとき、何を書けばよいかを置きます。

どこで気になったか。 何話目か、どのあたりかが分かれば足ります。

何が気になったか。 出てきた物や言葉をそのまま書きます。

理由は書かなくて構いません。 分からないから気になっています。

書く欄 中身
場所 何話目あたりか
気になったもの 出てきたまま
意味 空けておく

あとで埋まらなくても構いません。 空いたままで残せます。

読み返すと見え方が増える

二度目は、先を知ったうえで読むことになります。 だから、同じ場面が違って見えます。

これは記憶の働きでもあります。 後のことを知っているぶん、前のところに目が行きます。

何度読んでも増えない場面もあります。 増えることだけが読み方ではありません。

二度目にどこを読むか

最初から全部を読み返さなくても構いません。

控えた場所だけを開きます。 気になったところへ直接行けます。

結末の手前を読み返します。 そこで前のことが出てくることがあります。

最初の数話を読み返します。 先を知ってから読むと、いちばん変わるところです。

全部読み返してもいいのですが、時間がかかります。 気になったところから始められます。

読み返さない選び方もあります。 一度目で終えて構いません。

初読の時点では決まらない

読んでいる途中では、それが何なのかは決まりません。 決まるのは、後の場面が来てからです。

だから、初読のうちに伏線だと言い切らなくて構いません。 言い切ると、外れたときに引きずります。

外れても構いません。 外れた分も、そのまま控えに残しておけば足ります。

後から出た話を読むとき

続きや関連作が出ると、前の話の見え方が変わることがあります。

前に気になっていたところが、後の話で触れられることがあります。 控えがあれば、そこへ戻れます。

触れられないまま終わることもあります。 そのままで構いません。

後の話を読んでから前を読み返すと、二度目とはまた違って見えます。 増え方は一度きりではありません。

控えは消さずに足していけます。 何度でも戻れます。

置き方や回収の話には入らない

読み返しの場面をこしらえる

控え方を見てもらうために、場面を四つ作りました。 実在の作品は 1 つも使っていません。

四つとも、その場で答えを決めていません。 気になったことを残しているだけです。

引っかかり・繰り返し・控えを見る

読み返すときにすることは、次の五つです。

伏線を楽しんで読み返すときに確認したい5項目のチェックリスト
その場で答えを決めなければ足ります
見るところ どうするか
引っかかり 控えておく
決めつけ 伏線と決めない
読み返し あとで見直す
外れたとき そのまま残す
正解 決めなくてよい

控えが埋まらなくても構いません。 引っかかりが残っていれば、それで足ります。

引っかかりを控えるところから

読み返しに、特別な準備は要りません。答えを当てるのではなく、引っかかったところを控えること。

何が気になったか、それが後で結びついたか、結びつかなかったか。そこまで残しておけば、次に読み返したときに続きから見られます。

そして、気づかないまま読み終えても構いません。 気づくために読んでいるわけではないからです。

この記事の内容に誤りを見つけた場合は お問い合わせ からお知らせください。編集方針は こちら にまとめています。