完結している漫画を選ぶ|最後まで読める作品の探し方
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完結しているかどうかは入口でしかありません。全体の長さ・区切りの単位・一気読みか分けて読むか・読後に次へ移れるかという観点から、完結作品を読み方で選ぶ方法をまとめました。
完結しているかどうかは、入口でしかない
続きを待たずに読みたい。そう思って探すと、完結しているかどうかだけを見て決めてしまいます。
でも、完結していることが分かっても、それだけでは自分に合うかは決まりません。全体がどれくらいあるのか、どこで区切られているのか、一気に行くのか分けるのか。そこまで見て初めて、読み始める構えが決まります。
完結作品の強みは、全体が確定していることです。 あとどれくらい続くか分からない、という不確かさがない。だから読み方を先に決められます。この記事は、そこをどう使うかの話です。
「一話完結」と「作品の完結」は別のこと
先に言葉を整理しておきます。よく混ざるところです。
一話完結は、一回ぶんの話がその回で閉じていることです。 作品自体は続いていることもあります。作品の完結は、連載そのものが終わっていることです。 一話完結でない作品が完結することもあります。
この記事で扱うのは後者、連載が終わっているほうです。 一話ごとの閉じ方は、また別の見方になります。
また、完結していることと、いま読めることも別です。 完結していても掲載が終わっていることはありますし、公開の範囲が限られていることもあります。読める状態かどうかは、掲載元で別に確かめます。
「完結」が指す状態は一つではない
公式に完結と書かれていても、指している状態はいくつかあります。 どれなのかで、読み方の決め方が変わります。
| 書かれ方 | 指す状態 | 読むときの扱い |
|---|---|---|
| 完結 | 本編が終わった | 最後まで読める |
| 第一部完 | 区切りまで | 続きがある前提 |
| 連載終了 | 掲載が終わった | 閉じたかは別 |
「第一部完」は完結ではありません。 区切りまでは確定していますが、全体は確定していません。
「連載終了」も完結とは限りません。 掲載が終わったことと、物語が閉じたことは別の事実です。
書かれ方をそのまま写します。 「完結」と言い換えると、後から食い違います。
完結作品で先に分かること
連載中の作品と違って、完結作品は始める前に分かることがあります。
全体の量、区切りの入り方、終わりの位置。これらが決まっているので、どこまで読むかを自分で決められます。 連載中の作品では、この見通しが立ちません。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 全体の長さ | どれくらいあるか |
| 区切り | 巻・章・部 |
| 読み方 | 一気か分けるか |
| 次へ移れるか | 読後に区切れるか |
| 確認先 | 公式で分かるか |
この5つは並列です。どれかが分かれば十分ということもあります。 全部そろわないほうがふつうです。
全体の長さをどう受け取るか
まず見るのは、全体でどれくらいあるかです。
ただし、ここで注意が要ります。長さは目安であって、読むのにかかる手間ではありません。 巻数が少なくても密度が高ければ時間はかかりますし、多くても区切りがはっきりしていれば進みます。
全体の長さを「残り」に置き換えて読む
完結作品のいちばんの強みは、残りが計算できることです。連載中の作品では、この引き算ができません。
いま何割まで来たかが分かります。 全体が確定しているので、読んだ分を引けば残りが出ます。
残りに合わせて読み方を変えられます。 残り少ないなら一気に、まだあるなら区切って、と決め直せます。
途中で降りる判断もしやすくなります。 あと何巻あるかが分かっていれば、続けるかどうかを数で判断できます。
巻数や話数だけで決めない
紹介ページでいちばん目に入るのが巻数です。ただ、巻数は中身の量をそのまま表しません。
一巻あたりの話数も、一話あたりのページ数も作品によって違います。同じ十巻でも、収録量が倍近く違うことがあります。巻数は探すときの目印としては便利ですが、そこで判断を止めないほうが当たります。
なお、何時間で読めるかは書きません。 読む速さは人によって違い、公式が示していない読了時間をこちらで見積もることはできないからです。
どの単位で区切られているか
完結作品は、どの単位で区切られているかを先に見られます。
巻で区切られる
一巻ごとに区切りが入る形です。買う単位と読む単位が合うので、進み具合が分かりやすくなります。
章で区切られる
巻をまたいで章が続く形です。章の切れ目で置くと、次に入りやすくなります。
部で大きく分かれる
作品が第一部・第二部のように分かれている形です。部の境目は雰囲気が変わることが多いので、そこで一度休むという読み方ができます。
どれも作品の作り方であって、細かく区切られているほうが良いわけではありません。
一気に読むか、分けて読むか
全体が見えていると、ここを先に決められます。
一気に読む
まとまった時間が取れるときの読み方です。話のつながりを覚えたまま進めるので、伏線の多い作品では入りやすくなります。
分けて読む
区切りごとに置く読み方です。間が空いても入り直せるよう、どこまで読んだかを巻や章で覚えておくと楽になります。
途中で置く
合わないと感じたら、そこでやめる読み方です。完結作品でも最後まで読む義務はありません。 全体が確定しているぶん、どこで降りたかも自分で分かります。
| 読み方 | 向くとき |
|---|---|
| 一気読み | 時間がまとまる日 |
| 分けて読む | 間が空いても平気 |
| 途中で置く | 合わなければやめる |
途中で合わないと感じたときの置き方
完結作品でも、途中で合わないことはふつうにあります。 そのときの扱いを決めておきます。
区切りまで進めてから置きます。 途中で止めると、次に開いたとき入り直しが要ります。巻か章の終わりまで行けば、そこで閉じられます。
どこまで読んだかを残します。 完結作品は全体が動かないので、残しておけば何年後でも続きから読めます。
合わなかった理由を一行だけ書きます。 区切り方なのか、密度なのか、題材なのか。次に選ぶときの言葉になります。
作品の欠点として控えないでください。 合わなかったのは、その日の自分との組み合わせです。
| 残すこと | 書き方の例 |
|---|---|
| どこまで | 「3巻の終わりまで」 |
| 何が合わなかった | 「区切りが長い」 |
| いつ | 読んだ日 |
読み終わったあと次へ移れるか
完結作品を選ぶときに見落としやすいのが、読み終わったあとのことです。
作品がそこで完全に閉じていれば、読み終わった時点で区切りがつきます。同じ作者の別の作品があれば、そのまま次へ移れます。関連する作品が続いている場合は、そちらも読むかどうかを決めることになります。
次があるほうが良いわけでも、無いほうが良いわけでもありません。 一作で区切りたい日もあれば、続けて読みたい日もあります。
完結状態は公式で確認する
最後に、確認の仕方です。
完結しているかどうかは、作者や出版社の公式ページ、正規の掲載ページで確かめます。 完結表記があるか、最終巻や最終話が示されているか。ここで分かることだけを控えます。
分からなければ、分からないままにしておきます。 完結しているかどうかを推測で決めると、途中で続きが出て困ることがあります。
架空の区切り方で、読み方の違いを見る
区切りの話は言葉だけだと掴みにくいので、この記事のために組み立てた区切り方を四つ置きます。どれも実在の作品ではなく、結末にも触れていません。
4つとも、巻数の多い少ないでは並べ替えられません。 区切りの入り方が違うだけで、合う読み方が変わります。
読み始める前に決めておくこと
全体の量に気圧されないよう、先に決めておきたいところです。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 完結 | 公式で確認したか |
| 長さ | どれくらいあるか |
| 区切り | 巻・章・部 |
| 読み方 | 一気か分けるか |
| 期待 | 優劣にしていないか |
今日の読み方を先に決める
完結している漫画を探すときにやることは、結局ひとつです。読み始める前に、自分がどう読むのかを決めること。
一気に行くのか、区切りごとに置くのか、合わなければ途中でやめるのか。そこが決まっていれば、全体の量に気圧されずに開けます。
完結していることは、安心の保証ではなく、見通しが立つというだけのことです。 その見通しをどう使うかは、こちら側で決められます。