ネタバレを避けた漫画感想の書き方
公開日
公開する感想は、まだ読んでいない人の目にも入ります。同じ一冊について、ネタバレなしの本文とネタバレありの本文を書き分けた例を並べ、どこで線を引くかを示しました。作者へ直接届ける言葉とは別のものとして扱います。
公開する感想は、誰の目にも入る
読み終えて、何か書きたくなることがあります。そのとき、書いた言葉がどこに置かれるかで気の配り方が変わります。
公開する場所に置くなら、読み手にはまだ読んでいない人が含まれます。 探している途中の人が、たまたま目にすることもあります。
だから、先に二つに分けて書きます。 分けておけば、言いたいことを削らずに済みます。
ネタバレなしと、ネタバレありを書き分ける
図に置いたのは、架空の一冊についての感想です。 作品名は書いていません。
左は、読んでいない人が見ても困らない書き方です。 どんな話かの手前までで止めてあります。
右は、読んだ人に向けた書き方です。 こちらは中身に触れています。
両方を書いておくと、どちらの読み手にも渡せます。 片方だけにすると、どちらかが読めなくなります。
線をどこに置くか
一本にまとめて書くこともできます。 そのときは、途中に線を引きます。
線の手前には、結末にも途中の転換にも触れないことだけを置きます。 線の先に何があるかは、線のところで断っておきます。
断りは短くて構いません。 「ここから先は中身に触れます」と一行あれば足ります。
先頭に断りを置く書き方もあります。 一覧で最初の数行だけ見えるような場所では、そのほうが安全です。
結末・転換・関係・仕掛けの四つ
| 危ないところ | どう書けるか |
|---|---|
| 結末 | 読み終えた感じだけ |
| 途中の転換 | 驚いたとだけ |
| 誰が誰か | 関係が動くとだけ |
| 仕掛けの答え | 仕掛けがあるとだけ |
どれも、触れずに書く言い方があります。 何が起きたかを言わずに、自分がどうだったかを書けば済みます。
四つに順番はありません。 作品によって、どれが効いているかが変わります。
この四つが効いてこない作品もあります。 最初から結末が示されている作りなら、そこは危なくありません。
ネタバレの範囲で決めつけないこと
決めておきたいのは、どこから先を分けるかだけです。
何も言えなくなるわけではない
触れずに書けることは、思っているより多く残ります。
読み終えたあとの気分、読んでいるあいだの速さ、絵の印象、どんな人に向いていそうか。どれも中身を明かさずに書けます。
途中で一度止まった、という書き方もできます。 何が起きて止まったかを言わなければ、それだけで伝わります。
むしろ、そこを書いたほうが届きやすいことがあります。 あらすじは紹介文のほうに載っているからです。
触れずに書ける材料
中身に触れずに書けることを挙げておきます。
読み終えたあとの気分。 何が起きたかを言わずに書けます。
読んでいるあいだの速さ。 一気に読んだか、少しずつ読んだかです。
絵や画面の印象。 線の感じや、余白の使われ方です。
どんな人に向いていそうか。 好みの手がかりとして渡せます。
| 書ける材料 | 触れずに済むか |
|---|---|
| 読後の気分 | 済む |
| 読む速さ | 済む |
| 絵の印象 | 済む |
あらすじは書かなくて構いません。 紹介文のほうに載っています。
隠す仕組みは、その場所の案内で確かめる
置く場所によっては、文字を隠す仕組みが用意されています。
ただ、あるかどうかも、どう動くかも場所ごとに違います。 使う前に、その場所の案内を見て確かめます。
別の画面から見たときにどう見えるかも、場所によって変わります。 一覧や通知では隠れないことがあります。
確かめられないときは、分けて書くほうを選びます。 そのほうが確実です。
題名と表紙をどう扱うか
本文の外にあるものにも、中身が出ていることがあります。
題名に結末が出ていることがあります。 そのときは、題名を書くこと自体は避けられません。
表紙の絵に、途中で出てくる人が描かれていることがあります。 公開されている絵なので、そこまでは触れて構いません。
帯の文に転換が書かれていることがあります。 公式が出しているものでも、読む前に見たくない人はいます。
迷ったら、自分の言葉で言い直さずにおきます。 書かなければ、そこで止まれます。
公式が出しているかどうかと、読み手が見たいかどうかは別です。
どこまでがネタバレかは人によって違う
線の引き方に、共通の決まりはありません。
登場する人の名前までを避ける人もいれば、出だしの展開までは平気という人もいます。 どこが正しい位置か、とは決められません。
自分の線を、読み手に押し付けないでおきます。 断りさえ置いてあれば、読み手が自分で止まれます。
判断が付かないときは、線を手前に置きます。 削りすぎて困ることは、あまりありません。
作者に届くことを前提にしない
公開する場所に置いた言葉は、作者が読むかもしれませんし、読まないかもしれません。
届けたい言葉があるなら、それは別に書きます。 公開の感想に混ぜると、どちらも中途半端になります。
読む相手を一人に決めずに書くのが、公開の感想です。 誰に向けているかがぶれると、書きにくくなります。
その線引きだけ先に決めておくと、あとは楽に書けます。
書いたあとに読み返す
書き終えたら、線の手前をもう一度読みます。
まだ読んでいない人になったつもりで読みます。 そこで何か分かってしまわないかを見ます。
人物の名前が出ていないか見ます。 途中で出てくる人の名前が手がかりになることがあります。
「意外だった」という言い方も、そこに何かがあると伝えます。 気になるなら線の先へ移します。
断りの一行が線の手前にあるかを見ます。 無ければ足します。
読み返して気になったところは、線の先へ移せます。 削らずに済みます。
作者へ届ける感想との線引き
隣に置かれそうな記事があるので、どこまでを見るかを最初に決めます。
作者へ直接届ける感想を扱う記事は、送り先と伝え方を見ています。 あちらが扱うのは受け口の選び方や、届いたあとのことです。
ここで見るのは、誰の目にも入る場所へ置く文の組み立てです。 相手が一人に決まっていないので、別の持ち場になります。
結末の情報との付き合い方を扱う記事とも重なりません。 そちらは読む前に何を見るかの話でした。
分け・線・前半を見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 分け | 二つに分けたか |
| 線 | どこで切ったか |
| 前半 | 結末に触れてないか |
| 断り | 一行置いたか |
| 宛先 | 作者宛てにしてないか |
一本だけ書いてみる
最近読んだ一冊について、まず三行だけ、中身に触れずに書いてみます。
読み終えたあとの気分と、どんな人に向いていそうか。それだけで一本になります。
書き足りなければ、線を引いて続きを書きます。 分けてあれば、どちらも遠慮なく書けます。