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続きが気になる漫画を選ぶ|先を読みたくなる構成の見方

公開日

続きが気になる漫画は、クリフハンガーの有無だけでは決まりません。小さな疑問、次の目的、情報の出し方、章の区切り、解決と問いのバランスという構成の観点から、刺激の強さによらず作品を選ぶ方法をまとめました。

「続きが気になる漫画を選ぶ」を表したイラスト

「続きが気になる」はクリフハンガーだけではない

読み始めたら次が気になる作品が読みたい。そう思って探すとき、つい「引きが強い」作品を探してしまいます。

ですが、先を読みたくなる理由は一つではありません。 場面の終わり方だけでなく、情報の出し方や区切りの置き方でも変わります。

閉じるたびに、次が開く
一つ分かると、もう一つ分からないことが出てくる形です

多くの作品に共通しているのは、一つ分かると、もう一つ分からないことが出てくるという形です。全部が閉じてしまうと先を読む理由が減り、何も閉じないと置いていかれます。

先を読みたくなる仕掛けの種類
どれが優れているということはありません
見たい仕掛け 注目するところ
小さな疑問 残しておく問い
次の目的 向かう先の提示
情報の出し方 いつ何を見せるか
章の区切り どこで切るか
解決と問い 閉じ方と開き方

「引き」と「続きが気になる」を分ける

言葉が近いので、先に分けておきます。

引きは、その回の終わり方のことです。切った場所の問題なので、一回ごとに効きます。

続きが気になることは、読み終えてから次を開くまでのあいだ、頭に何か残っている状態です。切り方だけでなく、残った問いや向かう先でも起こります。

言葉 どこで作られるか 続く時間
引き 回の終わり 短い
残った問い 回の途中 長い
向かう先 作品の前提 いちばん長い

強い引きがあっても、翌日には忘れていることがあります。 切った瞬間だけ効く仕掛けだからです。

逆に、引きが穏やかでも次を開くことがあります。 問いや行き先が残っていれば、時間が空いても戻れます。

この記事が見るのは後者を含めた五つです。 切り方だけを探すと、候補が狭くなります。

小さな疑問が残る

大きな謎でなくてかまいません。

「この人は何を知っているのか」「なぜここにいるのか」くらいの小さく開いたままの問いが、次を読む理由になります。

謎解きの作品に限った話ではありません。日常を描く作品にも小さな問いは置かれます。

次の目的が見える

これから何に向かうのかが分かる形です。

疑問とは逆で、開いているのは問いではなく行き先です。目的が見えていると、そこへ着くまでは読み進めやすくなります。

紹介文からでも、目的がはっきりしている作品かどうかはある程度読み取れます。

情報の出し方を見る

いつ何を見せるかです。

情報の出し方を見る
どちらの出し方も、その作品の組み立てです

早いうちに前提をまとめて見せる作品は、そのぶん先の見通しが立ちます。少しずつ見せる作品は、分かる時期がずれていきます。

どちらが良いということではありません。 まとめて見せる作品でも、目的の提示が効いていれば先は気になります。

場面や章の区切り方

どこで切るかです。

どこで切るかを見る
開いたまま切るほうが上、ということはありません

一区切りついてから次へ進む作品と、開いたところで切る作品があります。後者のほうが引きは強く感じられますが、読む側の負担も変わります。

一気に読む時間があるときと、少しずつ読むときとで、合う切り方は変わります。

読む間隔で、合う構成が変わる

同じ作品でも、どれくらいの間隔で読むかによって向き不向きが出ます。ここは自分の側の条件なので、先に決められます。

読み方 合いやすい 合いにくい
一気に読む 開いたまま切る 毎回まとめる
毎日少しずつ 一区切りつく 抱えが多い
間が空く 目的が見える 問いが多い

間が空く読み方では、小さな問いは忘れます。 覚えていないので、次を開いても効きません。向かう先が見えている形のほうが戻りやすくなります。

一気に読むなら、開いたまま切る形が効きます。 忘れる間が無いためです。

自分の読み方を先に決めると、候補がかなり絞れます。 作品の側の性質より先に、こちらが決まります。

解決と新しい問いのバランス

ここが全体を決めるところです。

閉じるものが多すぎると、次を読む理由が薄くなります。開くものが多すぎると、抱えるものが増えて追いにくくなります。

どのくらいの配分が心地よいかは人によって違います。 一つ閉じて一つ開く形が合う人もいれば、まとめて閉じてから大きく開く形が合う人もいます。

抱えきれなくなる形を見分ける

開きっぱなしが増えると、先が気になるのではなく、置いていかれた状態になります。見分け方を書いておきます。

読み返さないと進めない。 前に何が開いたか思い出せないなら、抱える量が自分に合っていません。

誰の話か分からなくなる。 開いた問いが人物と結び付いていないと、数が増えたときに追えません。

閉じた記憶が無い。 何回か読んで一つも閉じていないなら、閉じる間隔が長い作品です。

刺激の強さとは別のこと

混ざりやすいので分けておきます。

刺激の強さとは別のこと
読む手が止まらない、とは書けません。感じ方は人によって違います

架空例で構成を見る

伝わりにくいので、説明用に作った架空の構成を並べます。実在の作品ではありません。

どの例も、何が起きるかは書いていません。 構成の形までを示しています。

紹介文と試し読みで確かめる

候補が出たら、公式の紹介文を見ます。

読み取れるのは、どんな状況から始まるか、目的がはっきりしているか、何話くらいの区切りかまでです。情報の出し方や区切りの置き方までは、たいてい書かれていません。

控えるときに書いておくこと

気になった作品を残すときは、どの仕掛けに引っぱられたのかを書きます。

「続きが気になった」とだけ書かない。 五つのどれだったかが残りません。

読んだ間隔を添える。 一気に読んだのか、間を空けたのかで印象が変わります。

どこまで読んだかを書く。 構成は巻が進むと変わることがあります。

メモの欄 書くこと
仕掛け 五つのどれか
読み方 一気か少しずつか
範囲 どこまで読んだか

試し読みだけなら、そう書いておきます。 最初の区切りと、その先の組み立ては同じとは限りません。

今日読みたい引っぱられ方を決める

五つ全部を決める必要はありません。

読む前に見ておくこと
どの引っぱられ方が好きかに、正解はありません

「続きが気になる」と言っても、その理由は五つに分かれます。今日の自分がどれを求めているかが決まると、選びやすくなります。

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