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過去に掲載された漫画を再公開する前の確認

公開日

一度どこかに載った作品をもう一度出す前に、契約書の有無や再公開条項、第三者素材の有無を十三の欄に書き出します。契約の中身を推測せず、空いた欄ごとに聞く先を決めるための雛形です。

「過去に掲載された漫画を再公開する前の確認」を表したイラスト

自分が描いたのに、すぐ出せない

昔どこかに載った作品を、もう一度出したくなることがあります。

自分で描いたのだから自由に出せる、と考えたくなります。 そこが分かれ道です。

過去の掲載には、相手方がいます。 そして作品の中に、自分以外の人の素材が入っていることもあります。

描いた人が誰かという話と、いま出してよいかという話は、別々に決まります。

契約の中身は、外からは読めない

個別の出版契約は公開されていません。

だから、この記事には契約の中身が書けません。 推測で書けば、その場で根拠のない話になります。

出版社ごとの一般的な決まり、という書き方もしません。 契約は相手ごとに違います。

書けるのは、何を確かめればよいかと、それをどう残すかだけです。 そこは共通して使えます。

許諾を記録する十三の欄

作品名から証跡まで十三の項目を空欄のまま並べた記録の雛形の図
埋めるのは自分ではなく、確認した結果です

欄はすべて空のまま置いてあります。 記入例を入れると、それが答えの見本に見えてしまうからです。

欄のまとまり 何を書くか
作品と掲載 どこにいつ載ったか
契約 書面と条項の有無
利用の範囲 電子・SNS・投稿先
素材 自分以外のもの
確認 先・日・回答・証跡

十三という数は減らしません。 減らした欄は、確認しなかった欄として残るのではなく、存在しなかったことになります。

いま書ける欄から埋める

十三の欄を上から順に埋めようとすると、二つ目で止まります。 埋まる欄から書きます。

作品名。 いま書けます。

過去に載った場所。 覚えていれば書けます。手元の現物にも出ています。

載った時期。 何年何月まで書ければ足ります。

自分以外の素材の有無。 原稿を見直せば分かります。時間はかかりますが、誰にも聞かずに済みます。

この四つを先に埋めると、残りの欄で誰に聞くかが見えてきます。 聞く先は、載った場所と時期から決まります。

三つの欄は、推測では埋まらない

契約書があるかどうかは、探せば分かります。 手元にあるか、無いか、見つからないかです。

再公開についての条項があるかどうかは、契約書を見ないと分かりません。 記憶では埋めません。

自分以外の素材が入っているかどうかも、原稿を見直さないと分かりません。 背景、写真、フォント、共作の相手などが該当します。

この三つが空いているあいだは、出すかどうかを決められません。 決められないことを、決めていないと書いておきます。

空いている欄は、だれに聞くか

空いている欄の種類ごとに、聞く先を並べた表の図
聞く先はいずれも自分の外にあります

契約の条項は、契約書の控えを見ます。 手元に無ければ、控えを持っている側が聞く先になります。

どこまで載せてよいかは、過去に載せた先が聞く先です。 掲載のときに決めた範囲を知っているのはそちらです。

自分以外の素材は、その素材の権利者が聞く先です。 掲載先とは別の相手になります。

どの行にも、自分で判断するという選択肢は置いていません。 置くと、確認したことにして先へ進めてしまいます。

電子とSNSと投稿先を、同じ欄にしない

紙で載ったことと、電子で出すことは別の項目です。

SNSへ載せることと、投稿サイトへ出すことも別の項目です。 読める人の範囲も、置かれ方も違います。

一つにまとめると、どれについて聞いたのかが分からなくなります。 回答が来たときに、どこへ書けばよいかも決まりません。

欄を分けておけば、答えが来た順に埋まっていきます。

聞くときの文に入れるもの

聞く先が決まっても、何を聞くかが決まっていないと答えが返りません。

作品を特定できる情報。 題名、載った時期、掲載先の中での位置です。

何をしたいか。 どこへ、どの形で出したいかです。電子なのか、投稿サイトなのかまで書きます。

いつまでに知りたいか。 期限があれば添えます。

一度に一つの用途だけを聞きます。 二つ並べると、どちらへの答えか分からない返事が来ます。

入れるもの 抜けると
作品の特定 探すところから
出したい形 一般論が返る
期限 順番が後になる

聞いた結果を書き戻す

確認先、確認日、回答、証跡の四つが、聞いたあとの欄です。

回答をもらったら、その日のうちに書き戻します。 記憶に置くと、細かい条件から先に消えます。

やりとりが残る形で聞けたなら、その控えの在りかも書いておきます。 何をもって確認したかが分かるようにしておきます。

電話で聞いた場合は、聞いた内容を自分の言葉で書いておきます。 何も残らないよりは、ずっと確かです。

答えが返らないとき

聞いても返事が来ないことがあります。 そのときの扱いも決めておきます。

返事が無いことを、許可として読みません。 記録には「未回答」と書きます。

いつ聞いたかを残します。 時間が経ってから聞き直す判断ができます。

聞き直す回数も決めておきます。 決めておかないと、待ち続けるか諦めるかの二つになります。

未回答のまま出すかどうかは別の判断です。 ここでは、未回答という状態をそのまま残すことだけを決めます。

途中でも、書いた分は無駄にならない

全部の欄が一度に埋まることは、まずありません。

埋まった欄は、次に同じことを考えるときにそのまま使えます。 掲載時期や契約書の在りかは、作品が変わらなければ変わりません。

空いたままの欄も、何を聞けばよいかが分かっている状態です。 何も書いていない状態とは違います。

一作だけ選んで書き始める

出したい作品が複数あるなら、まず一作だけ選びます。

作品名、過去掲載先、掲載時期の三つは、いま書けます。 そこまでで、聞く相手が見えてきます。

契約書の控えがどこにあるかを探すのが、たいてい一番時間のかかる作業です。 先に始めておくと、あとが軽くなります。

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