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漫画に使ったフォントの利用条件を確認する方法

公開日

公式ライセンス二件を読み、商用利用・再配布・改変・表示の条件を確認日つきで記録する雛形を作ります。法的な判断はせず、書かれていない条件は記載なしと残します。

「漫画に使ったフォントの利用条件を確認する方法」を表したイラスト

使ったフォントの条件が分からない

セリフを組み終えたのに、そのフォントを載せたまま公開してよいか分からないことがあります。

字面の問題ではありません。フォントごとに、公開や配信について書かれている条件が違うからです。

二つの公式ライセンスに書かれていた条件を並べた図
確認日時点の条件です

読んだ公式ライセンス

条件を写したのは二件です。開いた日はどちらも 2026年9月27日 です。

  • 一般社団法人 文字情報技術促進協議会「IPAフォントライセンスv1.0」 — https://moji.or.jp/ipafont/license/
  • SIL International「SIL OPEN FONT LICENSE Version 1.1」 — https://openfontlicense.org/open-font-license-official-text/

どちらも配布元が公開している文書です。 解説記事やまとめではありません。

書かれ方が違う二件

確認日時点で、IPAフォントライセンスv1.0には「商用・非商用の別を問わず、複製その他の利用をすることができます」と書かれていました。 改変なしで再配布する場合は「許諾プログラムの名称を変更してはなりません」「本契約の写しを許諾プログラムに添付しなければなりません」とあり、改変した版も同じ契約の条件に従う形でした。

確認日時点で、SIL OPEN FONT LICENSE Version 1.1には「bundled, embedded, redistributed and/or sold with any software」と書かれていました。 再配布する各コピーには「each copy contains the above copyright notice and this license」が求められ、「Neither the Font Software nor any of its individual components, in Original or Modified Versions, may be sold by itself.」ともありました。

クレジットの求め方は同じではありません。 片方は著作権表示とライセンスの同梱を明記し、もう片方は表示についての明示的な記載が見当たりませんでした。

使った書体を先に数える

条件を読む前に、作品に使った書体を全部書き出します。 一つずつ読む相手が決まります。

本文のセリフに使った書体。 いちばん量が多いところです。

効果音や書き文字に使った書体。 別の書体を混ぜていることがあります。

題名や見出しに使った書体。 一か所だけのことが多く、忘れやすいところです。

紹介文や告知の画像に使った書体。 本編の外でも、画像にすれば同じ話になります。

使った場所 見落としやすさ
セリフ 気づきやすい
効果音 混ざりやすい
題名 一か所だけ
告知の画像 本編の外

雛形に置く六つ

残す欄 何を書くか
フォント名 使った書体
提供元 配布している側
公式URL 読んだページ
利用の範囲 書かれた条件
再配布と改変 条件の有無
確認日 読んだ日付

条件は書かれていた言葉のまま写します。 言い換えると意味が動きます。

見当たらない欄は空にせず、記載なしと書きます。 読んだ結果です。

自分の使い方を先に書き出す

条件を読んでも、自分の使い方が決まっていないとどの欄を見るか分かりません。

出す形。 画像にして出すのか、文字が選べる形のまま出すのかです。

配るもの。 作品だけを配るのか、フォントのファイルも一緒に置くのかです。

手を入れたか。 字の形を変えた、一部を切って使った、といった扱いがあるかです。

売るかどうか。 対価を受け取る形で出すかです。

四つを一行で書いてから条件を読みます。 読みながら決めると、都合のよい読み方に寄ります。

公開の仕方で見る欄が変わる

画像として出す場合とデータを配る場合で見る欄が違うことを並べた図
同じ書体でも欄が変わります
出し方 主に見る欄
画像として公開 利用の範囲
データを同梱 再配布の条件
形を変えて使う 改変の条件

画像にして出す場合と、フォントそのものを配る場合は別です。 同じ書体でも見る欄が変わります。

同梱や再配布にあたるかどうかは、条件の文面と照らします。 自分の使い方を先に書き出しておきます。

雛形の形

フォントごとに一行で条件を残す記録雛形の図
一書体につき一行を作ります

一つの書体につき一行を作ります。 並べると差が見えます。

公式URLと確認日を同じ行に置きます。 条件は改定されます。

読めなかった欄も行の中に残します。 次に開き直す手がかりになります。

記録を作品と結び付ける

書体ごとの一行だけでは、どの作品で使ったかが分かりません。

作品の側にも、使った書体の名前を控えます。 条件が変わったときに、影響する作品がすぐ分かります。

差し替えたら、両方の控えを直します。 片方だけ直すと、次に読んだとき食い違います。

同じ書体を使い続けるなら、確認日だけを足していきます。 行は増やさなくて構いません。

条件が読み取れないとき

迷いが出る場面を、三つ挙げます。 どれも記録の話です。

いずれの例でも条件を足していません。読めた文面の範囲で止めています。

出典と確認日が揃ったか確かめる

フォントの条件を記録したあとに確認したい5項目のチェックリスト
書体の良し悪しを採点する表ではありません

出典は配布元の公式ページか。 解説記事は出典になりません。

条件を言い換えずに写したか。 語が変わると意味が変わります。

確認日を書き添えたか。 ライセンスは改定されます。

使った書体を一つ調べる

条件の確認に、法律の知識は要りません。公開の前に、使った書体の配布元のページを一つ開くこと。

利用の範囲は書かれていたか。確認日は添えたか。 そこまで残れば、次に同じ書体を使うとき迷いません。

記載なしの欄が残っても構いません。 書かれていないと分かっていることも、記録した内容です。

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