漫画の電子販売を始める前の確認事項
公開日
販売先の公式ページで読めた条件を、確認日と確認状態を添えて並べます。売れる価格や収入の見込みは書かず、読めなかった条件は取得不可として残します。
出したあとのことが決まっていない
販売の準備をしていても、売れたあと何がどう差し引かれるのかが決まっていないことがあります。
調べ方が足りないからとは限りません。販売先ごとに条件の置き場所が違い、どこまで読めたのかも残っていないからです。
価格の正解は置かない
この記事で決めるのは、確認する欄だけです。 値付けそのものは扱いません。
販売先の優劣も付けません。 条件の形が違うだけで、上下ではありません。
読めなかった条件は空欄のまま残します。 埋めるより、どこが読めていないかを残すほうが後で効きます。
条件が置かれている場所は三種類
同じ条件でも、販売先によって書かれている場所が違います。 場所の型を知っておくと、探す時間が短くなります。
| 場所 | 書かれやすい条件 | 変化 |
|---|---|---|
| 規約 | 価格の幅・引く項目 | しにくい |
| ヘルプ | 率・手順・数 | しやすい |
| 管理画面 | 自分の設定と額 | その都度 |
規約から先に読みます。 枠組みが書かれているので、何を探せばよいかが決まります。
率のような数は、規約がヘルプへ委ねていることがあります。 委ねている旨が規約に書いてあれば、それ自体が情報です。どこを読めばよいかが分かります。
管理画面の数は、条件ではなく結果です。 条件表には入れず、別に控えます。
確認する欄を四つに分ける
| 確認する欄 | 何を見るか |
|---|---|
| 価格の範囲 | 決められる幅 |
| 差し引き | 何が引かれる |
| 受け取り | いつ届くか |
| 確認の状態 | 読めたのか |
欄は先に決めます。 販売先ごとに探し方が変わっても、並べる場所は同じになります。
確認の状態を欄の一つにしています。 これが無いと、読めなかったことが記録に残りません。
読んだ販売先の公式ページ
読んだ日は 2026年9月28日 です。次の公式ページを開き、そこに出ていた文言を写しました。
ピクシブ株式会社が運営する BOOTH — サービス利用規約のうち BOOTH個別規約(https://policies.pixiv.net/index.html#booth)。
Amazon の Kindle ダイレクト・パブリッシング — 電子書籍の価格設定ページ(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200634500)。
公式で読めた条件
確認日時点で、BOOTH個別規約の第9条には「ショップオーナーが出品する商品の価格は、無料もしくは、100円以上、かつ100万円を超えない範囲で、ショップオーナーが自由に決定することができるものとします。」と書かれていました。 価格の幅が規約の側に置かれています。
同じ規約の第10条では、決済代金からサービス利用料と倉庫発送手数料を差し引いた額を「受取金額」と呼び、振込手数料はショップオーナーの負担と書かれていました。 何が引かれるかは読めます。
KDP の価格設定ページには「出版者は、出版する個々の電子書籍について、35% のロイヤリティ オプションと 70% のロイヤリティ オプションの 2 つのうちどちらかを選択できます。」と書かれていました。 計算式も同じ頁にあり、70% の側は配信コストを控除すると続きます。
二つの条件の形は比べられない
読めた二つは、条件の書き方の型が違います。 型が違うと、そのままでは並べられません。
BOOTH の側は、差し引く項目を並べる形でした。何が引かれるかは列挙されますが、率は別の場所にあります。
KDP の側は、選べる率を示す形でした。率は読めますが、70% の側は配信コストの控除が付きます。
| 比べにくい理由 | 何が違うか |
|---|---|
| 項目の粒度 | 項目か率か |
| 率の位置 | 別頁か、同じ頁か |
| 追加の控除 | 有無と条件が違う |
だから「どちらが得か」を出しません。 片方の率が読めていないうえ、控除の条件も違うためです。
比べるとしたら、率ではなく欄の埋まり方です。 どちらの販売先で、どの欄まで読めたか。それなら同じ物差しで並べられます。
受け取りまでの条件
| 読めた欄 | 記載の要旨 |
|---|---|
| 確定 | 翌月1日 |
| 振込 | 20日から |
| 下限 | 申請が要る |
| 小額 | 翌月へ繰越 |
確認日時点で、BOOTH個別規約には、毎月1日から末日までに発送完了になった注文の受取金額は翌月1日に確定し、振込は支払い月の20日から5営業日以内に実行されると書かれていました。
同じ条は、受取金額が5,000円以上なら自動的に振り込まれ、201円以上5,000円未満なら振込申請が必要で、201円未満は翌月以降へ繰り越されるとしていました。 額によって手続きが変わります。
三つの段がある下限の読み方
上の記載は、額によって手続きが三段に分かれる形になっています。段ごとに、自分がやることが変わります。
| 段 | 記載の要旨 | やること |
|---|---|---|
| 5,000円以上 | 自動で振込 | 何もしない |
| 201円以上 | 振込申請が必要 | 申請する |
| 201円未満 | 翌月へ繰越 | 待つ |
真ん中の段が、いちばん見落とされます。 自動ではないので、申請しなければ止まったままになります。
「振り込まれない」と「申請していない」は別です。 止まっているときは、まずどの段にいるかを見ます。
この段の数字は BOOTH の記載です。 ほかの販売先では違うので、販売先ごとに書き写します。
読めなかった条件
BOOTH のサービス利用料の率は取得不可でした。 規約が率をヘルプページに委ねており、そのヘルプは確認日時点で機械的な確認を拒む応答を返し、本文に到達できませんでした。
これは「率が無い」という意味ではありません。 こちらが読めていないという事実だけを残します。
条件が変わったときの直し方
販売先の条件は改定されます。直すときの形を先に決めておきます。
前の行を消さずに、下へ足します。 いつ何が変わったかは、前の行が残っていて初めて分かります。
確認日は、読み直した日に書き換えます。 読み直していないのに日付だけ新しくしません。
変わっていなかったときも、行を足します。 「同じだった」という確認も記録です。
出品中の作品がある場合は、どの条件で出したかを控えます。 改定の前後で、自分の作品がどちらに当たるかを後から追えます。
欄が埋まらないままのとき
判断が止まる場面を、三つ挙げます。 どれも確認の話です。
どの例でも見込みを置いていません。確認状態のほうを残しています。
表を閉じる前の確認
届かなかった欄と、無かった欄を分けたか。 逆の意味になります。
読んだ日を書き添えたか。 条件は後から動きます。
価格の正解を書いていないか。 決めるのは作者です。
どこで読めたかを残したか。 規約かヘルプかで、次の探し方が変わります。
型の違う条件を無理に比べていないか。 率と項目は並びません。
使う予定の一つから始める
販売の準備に、全部の販売先は要りません。使う予定の販売先を一つ選び、価格の幅と差し引きの欄を一行書いてみること。
読んだ日は入れたか。届かなかった頁を取得不可と書けたか。 そこまで残れば、次の販売先も同じ形で並びます。
空欄が多くても構いません。 どこが読めていないか分かることも、準備の結果です。